夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

間違えておく

ヴォーカルの鬼門は、歌詞を忘れることです。一週間前くらいまで歌詞を見て歌い、覚えたつもりのまま出ていくのが、よくある失敗するケースです。これは、「忘れるという失敗」を練習で経験していないからです。間違えるのも練習です。

 レッスンのときに、よく言うのは、形だけで覚えたつもりにならないことです。暗誦して再現するという形だけでは伝わらないでしょう。実際は形しか聞かない客も多いので、形があればもつのですが。そこで一つ崩れると総崩れとなるリスクを避けたいです。

 歌をマスターするというのは、歌詞を覚えることではありません。「メロディを正しくとって、正しく歌詞のことばを付けていけば完成する」と考えるのはよくありません。

 必ず自分なりに再構築することです。歌でなく、歌で伝えたいことをリアルに捉え直し、仮に歌詞が出てこなくても、同じことを伝えられることばに、すっと変えるくらいに実を捉えておくことです。