夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

当てはまらない人

天才的な人、オリジナリティあふれる人、これをプラスの極とし、人並み離れてうまくいかない人、鈍い人、これをマイナスの極とします。この両極の人には、メニュは、ほぼ当てはまらないのです。これを一本の線上に並べてプラスマイナスの極とみるよりは、平均的な人を真ん中に、円の周辺の人になるほど平均的なことは当てはまらないとみるとよいと思うのです。多くの人はどことなく当てはまり、どことなく当てはまらないのですが、それをよしとみるか、違うとみるかだけです。

 私のところのトレーナーは、ほぼ皆、声楽専攻で音大にいました。そこでの標準化されたやり方やそれによる一般的な習得プロセスは、理解しています。十代後半で普通の喉をもつ、優秀なのかどうかはともかく、ひどい損傷のない人への確実な上達方法は知っています。

 しかし、一般社会へ出たら、年齢も育ち方も全く違う人たちがいます。同じ日本人とはいえ、千差万別です。「そのなかのルール」に当てはまらない人は、相当数いるのです。少なくとも、音大では、ドの音を出してドを出せない人をみてきていないのです。そういうトレーナーたちに、いきなり異分野のプロを任せてみます。するとショックを受けて、その分厳しく育ちます。

 よいトレーナーは、自らが育つトレーナーです。育つようにします。すると、その生徒さんもそうなるのです。