スキャットやマウスミュージックの子音は、アタック、リズムなど、それぞれの各音の性格で選ばれているのでしょう。それに対し、母音は、音の高さ(高い方からイーエーアーオーウ)や長さを担っているようです。語感やオノマトペで研究するとよいでしょう。
共鳴には、音声のもつ高さ(高低)、大きさ(強弱)、音色、長さ(減衰 響きの伸び)などが含まれます。私は、楽器音としての声の可能性として、子音やことばになる前の一声を、完成された楽器として取り出せるようにします。そのオリジナルとフレーズとしてのオリジナルを重視します。個性も含めた表現を基準をもって評価し、その動きを養成するのです。
歌における説得というのは、口説きに近いものと思うとよいでしょう。となると、古の歌垣の頃に戻るのも基礎ということになります。