夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

響くということ

鐘のどこを打つとどうなるかは、音響物理学に任せて、これを人間のどこに響かせるかということに置き換えます。私の基本的な考えは、響かせるのでなく、響かせてはダメで、響くのを待つということです。しかし、プロセスとしては、(つかむ)打つ、(はなす)響くがあると思います。それを芯―共鳴としています。

 芯で鐘を打つことをバッタ―に例えると、ど真ん中の一点に絞り込んでジャストミート、打点としてスピードの最高点で、もっとも飛ぶ角度でミートするのです。バットは振り切りますが、鐘は瞬時にターン、離すわけです。声にこのイメージはよくないので、シンギングボール本来の使い方のように、バチでまわりを回すとかになるのでしょうか。打つときは、音はほぼ同時に響いているのですから、次に響かすというのでなく、打つ=響き、つまり、打つだけとか響きだけと捉えられてしまうことになります。打つだけの人は強く大きくだけ、響かすだけの人は緩めて離すだけと思ってしまうのです。