声の重心をイメージして、体をボールのように感じてみましょう。これは身体の重心を感じることが元になっています。声を身体化させるのです。芯、線、中心、でも、一つでないかもしれないし、その一点といっても不動ではないと思うのです。
たとえば、剣は、腕だけで打つ手打ちより、体を入れて打ちます。しかも、反らないで打つ、ということになると、それで3段階のステップアップになります。
力感の誤解は、案外と多いものです。中心と部分(周辺、末端)では、中心が動かず、他が働いて小手先で動くようになるのを避け、中心に操作を移していくのが基礎です。☆
首と腰は動きますが、その間の背は固まっています。
手先より腕、腕より肩を動かす方が楽に大きく動かせます。これも、応用―基礎です。手足より胴、そして体幹というのも同じくコアです。
声にも、それを支えるものを同じように感じてみてください。声の重さを感じて使えたら最高のことです。