夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

タイプAのトレーナー

ヴォイトレでも高い声の出し方などは、それを望む人とそれが出にくくなった人にわかりやすいから、ニーズが大きいです。その結果、日本では、ほぼタイプAのトレーナーばかりになりました。ヴォイトレというと、高音やミックスヴォイスとやらを楽に出すため、となったのは、この安易な判断によってといえます。その傾向はますます強くなりました。

素人判断でわかりやすい順は、第一に高い声が出るか、高い音に届くかどうか、あこがれるプロと同じ調で歌えることを目指す人がとても多いです。第二に、早口、早いテンポに挑むとか、ピッチ、音の高さがあっているかどうか、音の幅、音程(2音のインターバル)がよいかどうか、のような順です。

カラオケ採点システムの普及、利用も、これを助長しました。特に、高得点を競い合うことです。カラオケバトルなどTV番組での影響も大きく、歌唱のゲーム化を進めました。

こういう要素はヴォーカロイドに有利なものですから、いずれ、そういうものに替わられます。もう日本では、人間の方がそのまねをし始めているわけです。いずれ、歌手、声優、ナレーター、アナウンサーからミュージカル俳優まで、その他大勢のところは、CG、AI、ロボットに置き換えられていくでしょう。

そこに人間味のある音色や声量は残るのでしょうか。

私は、ヴォイトレは、最終的に声の音色、プロセスとして声量と思っています。歌手では高音は優先せざるをえないことの一つですが、自分で音高を変えることができるポップスでは、声域の問題はあるとはいえ、それほど大きなことではないのです。もし歌が表現であるとするならです。