夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

03.発声

役者声からのアプローチ☆

私は、パワーのない日本の声楽家よりは、パワフルな日本の役者のせりふから、歌唱につなげるアプローチを優先してきました。 ただし、音楽に大切なリズム、グルーヴを重視する場合には、原語の読みのなかで、声とフレーズをつくっていくのが自然です。 外国…

外国語に置き換える☆

日本人の歌のことばが、日本語に聞こえにくく外国人ぽく聞こえるのは、第一にリズムの問題、第二に発声の問題があります。それを原語で歌ってみて、理想的なフレーズ処理にしてから、もう一度、日本語で置き換えるのが、最も質の高いアプローチになります。

劇団四季の方法☆

日本語そのものの発音を明瞭にさせて、共鳴のできる母音を中心に、せりふから歌のフレーズにもっていくのが、劇団四季のやり方です。 これは人によっては、相当な負担がかかるので、必ずしも万人に向いたアプローチとは思えません。歌唱法によるところの違い…

日本語母音発声のデメリット☆

それは、日本人の声楽の出身者が、日本語の明瞭な発音に劣っていたため、使われたこともあるでしょう。劇団の出身者は、共鳴においての実力に欠けていたため、プラスになった点もあったと思われます。 ただし、実際にはパワーを犠牲にして、薄く浅く軽く明る…

腹の声

「腹から声を出す」ということをいわれた人は、多いでしょう。 なかなか日本人には、つかみにくいところだと思います。喉を絞って声を出すような声やイメージの方が身近にあるからです。それが歌唱になると、接点のつかない人が多いわけです。 こういうとき…

オペラやジャズの声

オペラ歌手の声は、多くの人には、全く身体でまねられないものかもしれません。 ポップスでも、ジャズのサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドなどの歌唱では、私たちと、声の出し方から音の取り方が全く違うのがわかると思います。

発声感覚

そうした欧米人の、発声感覚を取り入れることです。単純に彼らは腹式呼吸で発声、発音しているといわれます。 日本人よりも声が大きく響き、楽に出してるように感じられるとしたら、そこに学ぶことは多いはずです。

声を出すとは

声を出すこと自体は物理現象です。空気振動を扱っているのです。それをコントロールして伝達させ機能させていくのです。 心とか感情といわれても、身体的物理的な動きになるわけです。

声での感情抑制

社会の仕組みが洗練されていくに従って、人前で露わな感情を表現することはタブーとなり、プライベートな場でしか許されなくなりました。それも、かなり制限されてきたのではないかと思います。 声を出す機会がどんどん減ってきました。心の内を言いづらくな…

声を張る

声は張ることです。しかし、無理に声を張ると、どうしても痛々しくなります。特に、話し方教室などで学んだ経験がある人には、そうなるパターンが多いのです。 体から声にしようという努力が、なんとなく見えてしまうのです。それでも、聞こえないよりは聞こ…

目一杯の声

気が張っていないと声は張れません。 息が体から流れていないと難しいです。 本当は、体育館やホールなど、広いところで一度でも大きな声を出す経験をするとよいのです。野外で誰もいないところで声を出してみるのもよいと思います。 体から目一杯の声を出し…

体から声で心に☆

声を出して、体を動かしていると、筋肉がほぐれている状態に対し、心など、より体の内部がほぐれていく気がします。つまり、体から心にアプローチするのに、声が使えるのです。 「あー」と声を出し、声を揺らしてみてください。体を揺らすと声が揺らぎます。…

主体的な参加

何事でも、主体的に参加するということが何よりも大切です。 マッサージは受け身ですが、そこで声を出すことができるなら、主体性を得られます。プレーに参加して協調することができます。まだ、そこまでのことは行われていません。 フィットネスジムなどで…

焦りと声での解消法☆☆

「自分のことを評価してもらいたい」と誰もが思います。 そこで焦ってその気持ちを強く出しすぎると、本来の自分と違ってきます。自分を隠していると、息が浅くなり苦しくなります。 自律神経は、助骨の3番4番に強く関係します。心の痛みなどと言われるのは…

不調に声ほぐし

体は、場です。ネガティブな感情では体が硬くなり、免疫力が落ち、健康でなくなるのです。ですから、逆に、体の状態をみて不調を直していくこともできます。 声も、体と心の状態の表れの1つです。そういうことでは、声ほぐしのようなことばがあってもよいと…

1割の力 発声

声は一つの条件です。 コミュニケーションの基本的な条件であり、改良できます。 ですから私は、「声は全てでなく1割、ただ、改良できる1割として大切」と説明してきました。 それは、歌やセリフにおける呼吸のようなものです。呼吸ですべてが変わるわけでは…

声への想像力

声は聞けないので、いろんな評論を目にすることがありますが、恐竜の声を想像して作り出すようなことは、欺瞞、といって悪ければ、想像力の限界を感じます。 そこにこだわるつもりはありません。頭声という使い方ひとつでも、人によって違うので、なかなか難…

よい声を出すこと

ベルカントは、ただお腹から声を出すこと、「よい声を出すこと」で捉えていけばよいでしょう。どれが正しいとか間違っているかということ自体の議論が無駄なのは、こういったものについてです。 その用語によって、納得させたかったり、商売をしたかったり、…

年寄りの声と若い声☆

歳をとると声は低くなってきます。子供たちは低い声、太い声、かすれた声などを好みません。何を言っているかもはっきり聞き取れなかったりします。 赤ん坊は、そういう声を聞くと、泣いたり嫌がったりすることもあります。ですから、あやすときには高い声を…

声帯と喉頭の勉強

声帯と喉頭を勉強する意味は、さほど、あるとは思いません。 声帯をハ行で鍛えるメニュがあります。「フ」と「fu」の違いが発音とともに呼吸の深さ、強さの違いです。発声障害などにも使います。 あくびで舌骨が下がります。そのとき、「あっ」と言うとわか…

弱点強化の方法の注意☆

高音とか裏声、共鳴や発音といった部分的な弱点の強化の方法には、合う人と合わない人がいます。合っていても、それを早く得ようとするために、後日、副作用が出やすいです。 最初はうまくいくので、見えないまま、限界が早くくるのです。多くの人は、それが…

みとる

まねするには、みてとる、みとるだけでなく、気持ちの把握が大切です。 体のこわばりを解きほぐし、内を感じ、それで動き、ものや人に触れ、働きかけ、声にするのです。 見知らぬ自分は、怖いものです。

生の声の体験

身ぶり、表情、声のトーンの方に集中してみることです。 みえる、わかる、共振するといった生々しい直の体験をしましょう。

身ぶりと声で表現

身ぶりと声について、考えてみましょう。 声、吐息、うめき、叫びを出してみます。 声をのむ、息が止まる、そのようにします。 「喉から手が出る」を感じてみましょう。

ことば以前に声

あえて、声にする、歌にするとき、アートになるのであれば、そのとき、体と結合されているのです。 ことばを生むには、それを探す努力がいります。 しかし、声はどのようにでも出てしまうだけに難しいのです。

声のボール☆

声もボールのようにみてください。 壁に当たったり、跳ね返ったりするように、です。 声の重さを感じ、声をつかみ、投げると、体も砲台のように抵抗を受け、反応します。 反発クッションのように動くのです。

AIの音声

口先の声は、今のAIの音声と同じです。それには、体、肉体が感じられません。腹にひびき、心にひびき合う声ではありません。 簡単な改良法としては、高音を使わず声を低くすることです。それを続けると豊かな声になる人もいます。

声の重量感☆

声が届くには、声に触れるための重さや熱さ、つまり、重量感と熱がいるのです。 それがないと、直に、生に、ストレートに伝わりません。 上司や教師などが「聞いているのか」 という前に、その声は 「聞こえていない、届いていない」 のではないでしょうか。…

声をとり巻くもの

声では、音色、強弱、高低、間、ブレスなどが表れます。 声をとり巻く相手の感じ、熱、雰囲気、意思の強さが受けとれます。 その人の普段の振る舞いと別の顔、所作、闇、醜悪さのようなものもあります。 それも認めていくのです。

一体化

目的をもって問うたり、集中して聞き入ったりすることだけが大切なのではありません。 耳でなく、体で聞くことです。そうして、ありのままに世界と一体化することです。 聞くのは、ことばの意味以外のことば、つまり声や体です。