夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

03.発声

正しく学ぶ☆

正しい発声を学ぶのではなく、正しく学ぶのです。 正しい手本のまねは、本当は正しくありません。 しかし、今の自分よりは正されているので、そこからスタートするのです。 それは単なるプロセスにすぎません。

身体との関わり

全身のバランスや総合的な身体の使い方を学びましょう。これはモノを運ぶときのコツのようなことです。体のパーツに心理や性格も含めたのが身体です。 自分自身で触診してみましょう。 声の共鳴のチェックとともに、共鳴していないところも触ります。 自分を…

歌のDNA☆

歌の遺伝子、FOX-P2は、4万年前に制限され、 その結果、分節された言語が得られたそうです。それが詩から文章、文明へつながってきました。 トーン、表情、しぐさを使わない文字言語が中心となり、そうした重要性が見失われてきています。

ことばの限界

楽しくなる声や歌はあります。 しかし、「楽しい」という言葉だけでは、誰も楽しくならないし、楽しくさせられません。 トーン、表情、しぐさこそが、大切な要素です。 文字とことばとの関係を見直してみましょう。

欠如による想像力の豊かさ

声だけ、音だけの方が、イマジネーションで豊かになり楽しめることがあります。 「姿が見えず、耳だけで聞く方がよい」ということは、多々あります。 TVがあってもラジオはなくなりません。音声配信やClubhouseも、覆面アーティストも出てきました。

トレーニングの必要性

時代や対象が変わることで、これまでのメニュが不要になったり、新しいメニュが加えられることは、よくあります。 入院生活を3カ月していたなら、歌や発声よりも身体強化のトレーニングからでしょう。 ダンサーで歌っている人なら、歌唱に必要とされる身体の…

発声のはじめ☆

世界中には、いろんな発声があります。 そのことは、「正しい発声法」などは、ないということを表しています。 発声は、母語である言語とともに身についていくのです。

赤ちゃんにはじまる

赤ちゃんの泣き声を理想として説いている発声法があります。 それは、出発点であって、それ自体はすでに誰もが経てきたものです。 そこで間違って、発声を身につけた人などはいません。

発声は学ばない☆

人間は、ことばを自由に話したり歌ったりしたくて声を使ってきたのです。そのため、発音は学んだとしても、声は学んだものではないのです。 母語の発音に関しては、学んだというよりは、知らずと身についたものを、後で修正していったのでしょう。 声楽とい…

声の浅さ

繊細さ、ていねいさが表立って、そこだけに囚われるようになりました。 とにかく声が浅く薄いのです。 呼吸も浅く、呼吸筋、つまり、身体を使っていないのです。 これでは、生き物として弱く、野性味がなく、力強さもないのです。

パワフルに☆

発声をしているだけで、声はパワフルに魅力的になっていくものです。 なのに、そういう声が出なくなってしまっているとしたら、ふしぜん極まりないのを個性ある声と思い込んでいるからでは、ないでしょうか。それは、一つの病といえます。

イタリアの大声、日本の馬鹿声☆

「戦さがなくなり、平和が50年も続くと、大声楽家がばったり出なくなる」ということを、声楽家の畑中良輔氏は言っていました。中欧の研究家の説とか。 イタリア人は、「大声に虚言なく悪人なし」、立派な声の男から小声で口説かれるのが、もっとも魅力的だそ…

起声のタイミング

発声にタイミングは、とても大切です。 呼吸のキープや切り(ブレスの音)はわかりやすく、これまでも多くを注意として挙げてきました。 指導にオノマトペを多用したのは長嶋監督でしたが、そこは、聴覚を含めての五感の鋭さがあったのでしょう。 ハイレベル…

起声の難しさ☆

たとえば、1,2,3,4、1,2,3,4とすると、最初の1、その切り出しに呼吸、そして声(発声、共鳴)にするのが難しいのです。しかし、4のあとの1は、比較的うまくやりやすいです。それは、すでにフレーズで流れているからです。車の運転で、加速より発進が難…

吸うこと、吐くこと

充分に吸えない人、吐けない人が多くなっています。 よくない声を出してみる。 よいと思う声を出してみる。 そして、チェンジする。 声をとりまく環境を変えていきましょう。 それは、違う場へ行けばよいのではありません。 相手に自分への認識を変えさせて…

話より歌から

歌の発声から話に入るのは一段上から切り込むことです。 これまでの話し声を離れて、少しパワフルな声を感じることで、声に必要な要素が整っていきます。心身の力が加わるので、しぜんと一段上のスキルが身につきます。 カラオケの歌唱では、話し声と同じく…

赤ちゃんとライオンの発声

赤ちゃんは、腹式呼吸と大声の発声の見本として、よく取り上げられています。小さな体であれだけの大きな声が出るところで、体、呼吸の使い方の一体の感じの例として、最適なのでしょう。でも、喉声ですから、よい声とはいえないでしょう。 似た例では、ライ…

スポーツに学ぶ

スポーツやダンスでは、それなりに慣れないと緊張が抜けず、いつもの感覚さえ働きにくくなっていることが自覚できます。 ですから、その基本動作、型あたりから入る方が、ヴォイトレの最初の感覚づくりには、向いているように思います。 ヨーガや気功や武道…

発声のメニュと声の選択

メニュがたくさんあるのは、いろんな方法を覚えるためではありません。 声を選ぶのと同じで、いろいろなメニュから最良を選ぶためです。 自分の今の目的、トレーニングに合うものだけを選べばよいのです。 声についての判断は難しいので、よし悪しを考えずに…

イメージを先取りする

少しでも声が自由になると、イメージも動き出してきます。 他人の見本だけでなく、将来の自分の理想的な状態をイメージできるようになっていきます。 今までの体験のなかに、過去の邪魔なものも未来の可能性を開くものも含まれています。 その比率を変えてい…

声はメタ

「言いたいことがある」といわれるようなケースでは、もはや、言っていることばはどうでもよくて、内容などは、枝葉にすぎないのです。 それが「不快だ、生意気だから態度改めろよ」ということなら、言われていることに反論したり、内容に対して論じても仕方…

声のない人の結果と不足☆

あまり声のない人は、ひびかせ方とか当て方、飛ばし方などを教わって、人並みに器用にこなせるようになって終わりです。あるいは、そこまでもいかないでしょう。 何年たっても細かなテクニックは覚えたけれど、声はほとんど変わらないのです。 声量がつかず…

アスリートと発声

残念ながら、運動や体操くらいで、本当に発声に必要な呼吸が身につくことはありません。 発声のレベルを落とせば別ですが。私は、中途半端にやるようなトレーニングなど、気休めとしか思いません。 それなら、スポーツ選手が皆、歌手になってしまいますね。 …

体からの声

私の求める基本は、声のある役者にもなれるし、役者がオペラ歌手の役をやるなら、一声くらいはオペラでも通じるレベルということです。 そのくらいをもカバーできるというのが、基本です。 別に声やせりふや歌に区別の必要はありません。 身体からの声という…

ヴォイトレの基本☆

ヴォイトレの基本ということで述べると、一言、出すだけで納得させてしまう声です。 発声―せりふ―歌唱―表現の、発声のところでの基準です。 その声を扱うのに、しっかりした呼吸、あるいは、呼吸法が必要なのであって、呼吸法をやっていれば声が出るわけでは…

声の変化

同じことばでも、好きな人を思い浮かべたときと嫌いな人を思い浮かべたときとは、違う声になります。しぐさや姿勢で声は変わりますが、考え方、思考まで変えてしまいます。そして、声はよくも悪くも本心を伝えるのです。 嘘をつくときは、話の口調、高低、テ…

ことばと表情は、人間の大きな能力

ことばと表情は、人間の大きな能力の一つです。心を伝えたり読み取るために使われてきたと思われます。人間は顔に毛がなくて表情の動きがみえやすいです。暗いところや夜には、声の威力が増します。 表情は、生理的に遺伝的にプログラムされたものです。国や…

ことばの発生

情報伝達として、身振りから手振り、表情、そして、ことばが生まれたという説があります。発声も身振りの一つといえるわけです。筋肉で動かすことには違いないからです。 他にも、事物を名付け、その組み合わせを文法にしたという説や、音楽的な節回しを区切…

笑いと微笑み

上位のものは笑い、下位のものは微笑みを多く用います。 笑いというものは、意外なことが起こり、それを理解できて、リラックスしたときに起きます。 閉鎖的な社会では、大きな利益よりも、ほどほどに抑えること、それが品格に結びつきます。少なくとも、日…

性差と声

骨格から性格まで、声との関わりをみていきます。例えば、性差一つでも、その行動とリンクしています。 腕時計のつけ方も、男女では異なります。内股やO脚と同じく、骨格がその動きをとりやすくしているからです。 人が楽に動く方を選ぶのは当然のことです。…