夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

喉声、かすれ声を直す

かすれている声、息もれする声は、高音に届きにくく、共鳴に欠けます。鼻に抜けて、かぜ気味の声のような人もいます。これは、息がうまく声にならないため、無理に喉に力を入れて押し出すからです。息を浅く短く吐き、声を出すのに不自然につくっているので…

キンキン声、金切り声を直す

自分の声を一方的に高めだと思い込んで喉をしめて出していることがほとんどの原因です。 息も浅く胸式に近い呼吸です。あごが上がっていませんか。まずは、ことばをしっかりと深く話すことから始めましょう。 低い声の「ハイ」で胸の響きを感じましょう。

ことばが聞こえにくい声を直す

明瞭な発音には、唇、あご、舌、喉(声帯)などが、スムーズに連動していなければなりません。発音より発声、発声より音の流れを優先することです。 その中でギリギリ、ことばをのせていくか、最初からことばで言い切って、それを音の流れでつないでいきまし…

体からの声を出す

個々の音(発音)にとらわれず、体から一つのことばを一まとまりとして捉えて、発声をトレーニングすることです。役者のように、体からことばを一つにして言い切るのが基本ということを忘れないでください。 早口ことばのような滑舌練習も、それをふまえた上…

鼻声を直す

鼻にかかりことばがはっきりしない。声を若々しく、鼻に響きすぎる声を落ち着いた声にしたい。すぐに鼻にかかってしまうなどの場合、鼻に抜けないように、一時、胸中心に意識してみてください。

低い声を出せるようにする

低い声というのは、高い声に比べて、その人の声帯から体型など、個人的な資質が、より関係してきます。バイオリンでは、チェロの低く太い音は出せませんが、人間の場合、簡単に言い切れません。 低い声が出したくても、それほど必要がなかったり、人に不快を…

固くてツヤがない声をやわらかくする

声量のある人は、マイクの距離と、音響のヴォリュームで調節し、声の質を確認してみてください。マイクが遠いと、固く聞こえます。 声帯を合わせ、声の響きをコントロールする訓練として、ハミングは、よく用いられるようです。長時間続けても、喉を痛める危…

外国人トレーナーの日本人への基準

日本人でも器用なヴォーカルやトレーナーなどは、海外のトレーナーに比較的、安易にそのまま認められるといわれます。(ほとんど友好的観点からです。向こうの大物アーティストが日本だけでCMに出すように、日本人など大して考えてもいないともいえます。…

細くて弱々しい声を強くする

弱点が強みに変わることもあります。 もともと声の小さい人は、無理に大きくするよりも大切なことがあります。細くてもよく通り、張りのある声であれば、充分に通用します。もちろん、あまり声を出してこなかった人は、目一杯チャレンジしてみてください。 …

喉を鍛える

喉を鍛えると、ハードなやり方で得られる人もいますが、無理な人もいます。ケースバイケースです。喉が弱くても、自分の喉と声としての使い方をしっかりと知っていれば、大丈夫です。他人と自分とは違うのですから、自分に合った方法をとることです。ただ、…

喉の使い方

喉がすぐに痛むのは、耐性がないか、よい発声ができていないということになります。再現性は上達の前提です。声帯(喉)ではなく、お腹(横隔膜のあるところ)から声を出す感覚で発声することです。 ひずんだ声でこそ、伝わるものもあります。でも、喉の痛さ…

ハスキーな声にはしない

つぶした声の方が感情が伝わりやすいし、声もコントロールしやすいという人もいますが、決して勧められません。つぶした声は、声質が悪く、声量・声域も狭くなり、不自然で細かなコントロールができにくいものです。しかも、長く休めると、もとの細い声に戻…

ヴォーカリーズのレガート

アの母音から、口の中のかたちを変えないつもりで、順に「ア→エ→イ→オ→ウ」と、つなげて声を出します。出しやすい高さの音でやりましょう。 顎を手で(親指で強く)押さえ、どの音でも顎が動かないようにすることです。音が移るときに、スムーズに口も響きも…

自然な声を身につける

自分のなかでの判断よりも、他人にどう聞こえるかで判断することです。ただし、しっかりした訓練ができていないと、せりふや歌うなかで、この自然な声を保つのは容易ではありません。 クセがあることがよくない理由は、再現性、応用性、柔軟性に乏しいことで…

歌は発声で歌うものではない

作品としては声にすることばかりを考える必要はないのです。息をマイクが拾っていたらそれでよいからです。声が少しでも息になったら、発音や響きが悪いと、レッスンではそういう見方もしますが、実際はそういうことではないのです。なめらかな発声だけでな…

トレーニングの効果

トレーニングの効果というからには、素人離れするもの、絶対的な力のつくものとしてみています。一声で違いがわかるということです。そうでないと比較もできないでしょう。つまり、体の条件レベルで大きく変わるということです。 仮に、野球でイチローを手本…

ミュージシャンと役者

センスのよい人(声を音楽的に扱える人)は声が浅く、パワーや個性(=音色)に欠けるし、声が深くパワーのある人は、音楽的な扱い(リズムグルーヴ感、音楽的な構成力)に欠くことが大半です。前者はミュージシャン型、後者は役者型、両方兼ねそろえた理想…

日本語で歌うときの問題☆☆

日本語を深い声で歌おうとすると、かなり意識的に努力することが必要になります。そこで、やわらかく浮かして、響きでまとめ、マイクを前提にした歌い方を取り入れてきたわけです。音響加工が加わると、本当は表現として成立していないのに、通じてしまうの…

喉のあけ方

[この項目は:『「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム』萩野・後野(音楽之友社)2004年より引用、一部省略] 歌謡曲やミュージカルなど、語りと同じ感覚で歌声を出すと、声が“前歯に当たる”感じになります。喉はやや上がり気味で狭くなります…

舌は平らにする

喉がつまる原因の一つに、舌が固くなることがあります。舌根(舌の奥の方)が盛り上がると、口の中が狭くなり、変に共鳴した、つめた声となります。すると、音色も発音も不安定になります。舌が平らになった状態を鏡で確認して声を出してみましょう。 声楽家…

あごをひく

ほとんどの人は、あごがまえに出ているので、斜めうしろにひくことです。胸の位置を少しあげてからひくと、首や喉を圧迫しません。親指であごを強く押してみてください。この状態で声を出すとよいです。 耳のまえにあごのちょうつがいがあります。これは、し…

気づくこと

よい作品を勧め、個々に勉強方法を得られるようにしていきます。本人の歩みのペースから変えていきます。極端にやって、それが破れるリスクは、常に考えて、セーブしています。 期待しても、その期待通りの資質を本人がもっていても、やるだけやらない人には…

発声のメカニズム

発声の仕組みを楽器のように考えてみましょう。 楽器の構造のように、私たちの体の発声に関する器官を四つに分けてみます。 1.呼吸(呼気)がエネルギー源(「息化」)(肺―気道) 人の体を楽器として、オーボエに見立ててみると、声帯は、そのリードにあた…

腹筋運動の功罪

腹筋運動での筋肉の強化は、多くのスポーツの選手に必要ですが、声にとっては実際に腹式呼吸に使われる呼吸機能(内側の横隔膜に関わる筋肉や助間筋など)を鍛える方がストレートです。声は息によってコントロールされ、息は体でコントロールします。それに…

息を長く伸ばす必要は少ない

重要なのは、息を吸う量や吐く量ではありません。腹式呼吸と発声に加えて、声たて効率(いかに効率よく息を声として使うか)が、問題です。 息や声を出して、どれくらい長く伸ばせるかといったチェックは、息の支えが崩れるので、トレーニングというよりは、…

吸う練習は不要

声は、息を吐くときに、出すものですから、声のコントロールは、吐く息の調節、維持によって行われます。そこでトレーニングは、自分の吐く息を思い通りにコントロールするために行ないます。吐く息の量や長さを自由にコントロールできるようになれば、息を…

腹式呼吸の習得は急がないこと

簡単にいうと、胸の周りに吸気を入れて、肩や胸が盛り上がると、よくありません。胸式呼吸といわれます。 手をウエストの両わきへあてるのは、チェックのためですから、いつもはやらない方がよいです。そのとき、肩、胸が上がったり、力が入ったりしてはいけ…

体を鍛えることとスポーツ経験

声を出すことや歌うことも体を使うことなので共通する点はあります。体力や集中力、柔軟な体、勝負強さ、あがらない、リラックスができる、リズム感、基本の繰り返しの大切さを知っている、状況に応じた瞬間的な判断ができる、などです。ひとつのことを自分…

体を柔軟にする

発声というのは、体全体で行う運動と捉えましょう。歌は、音楽のなかでも、スポーツや舞踊といった肉体をつかう芸術と類似しています。そこで体をつかう分野での考え方がうまくあてはまることが多いのです。そのうち、歌や声と呼吸、体との関係がつかめてく…

状態をよくする

できるだけ休みを途中に入れ、心身ともに柔軟にすることです。私は、ヴォイストレーニングとは、声を出すことでなく、声の出る状態を取り戻し、その条件を確実につくることであると思います。トレーニングの終わったあとに、声がよく出るようになるくらいが…