夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天性の才能とヴォイトレ

歌や芝居には、その人の半生が入っています。声も経験してイメージしたものが出てくるのですから、誰も歌や声に関して、本当は初心者ではありません。それゆえ、逆に難しいのです。 誰でもできるものだからこそ、選ばれるには難しいのです。ならば、創ればい…

ヴォイストレーナーの不在

昔は、芸事の伝承は口伝(もしくは一子口伝)でした。作品が記録できなかったから、その形全体を知るためにも、題材の知識を得るにも、弟子入りが必要でした。それが、出番やデビューまで(家元制やプロダクションの問題にも関わる)の下積みにもなりました…

部分的に集中する

レッスンには、 トレーナーや歌手が全て(一曲フル)を歌う トレーナーや歌手が一部を歌う 生徒が全てを歌う 生徒が一部を歌う などがあります。 全コーラスを歌ってこそ歌というものですが、レッスンというのは、部分的に切り取り、集中してそこで直します…

鑑賞とコピーについて

鑑賞については、自分の外にあるものを取り入れるということです。それは、ステージやYouTube(ネット動画)、教材などについても、共通することです。 大きくリソースを、a)アーティストもの、b)レッスン、トレーニングものと、分けてみます。 レッスンや…

判断力をつける

自分の声を変えたいのなら、自分の耳や、判断力が変わらなくてはなりません。ただ、変わるのでなく、すぐれるように変わらなくてはなりません。 日本ではやり始めてから判断力が劣っていく人が後を絶ちません。トレーナーに頼り、ものまねで、表面的に伸ばそ…

トレーナーもサンプルの一つ

私は見本については、 1.一流のものをたくさん見聞きすること 2.できるだけ複数のアーティスト作品を入れ、その共通点を知り、体得していくこと 3.その相違点から自らのものを創造すること その継続をお勧めしています。 トレーナーについては、すべてと…

気にせず、記録する

「ヴォイトレに効果があった」とか、「あまり変わらない」というようなことも、その時々だけで判断すべきでないこと、よくわからなくてもよいということがわかります。 自己評価や自己満足、充実感も不安やスランプも、気にすることもないのです。ただ、いつ…

ミスを出しつくす

レッスンを上手にこなそうと思ってはなりません。そこで大切なことは、あらゆるパターンのミスを出し尽くしていくことです。そうしたレッスンこそが大きく気づき、本質的な判断力を磨いていく最大の機会だからです。 独りでのトレーニングは、ミスを恐れない…

効果と副作用

私は、トレーニングは効果的なところほど、たとえば早くとか大きく変わるところほど、副作用も大きいので、気をつけるようにと、言っています。これはトレーニングでミスを恐れ、大きく変えるな、ということでなく、ミスを恐れず大きく変えてよいが、そのあ…

声の鍛錬のプロセスについて

声優や役者の養成所から、ここにいらしている人の多くは、同じような体験をくり返しています。声についての課題だけをいわれ、具体的な処方箋を渡されないのです。 「声を大きくしなさい」で「どう大きくしていくのか」を知らないし、トレーニングを行なわな…

まねるリスクを減らす

ソプラノでしたら、ソプラノの先生なら、そのまま丸写しのようにまねしやすいでしょう。ところがバスの先生では、出てくる声は全く違います。だからこそ、呼吸法や体の支えなど共通しているところに、発声の基本的な原理まで踏み込んで学べるとしたら、得ら…

似ていると学びやすいが・・・

現実的な問題として、性差やパートの違い(テノール、ソプラノなど)をどう考えるのかです。学ぶのに先生の得意なものを選ぼうとするのは、当たり前です。しかし、そうでないものやそうでないときは学べないのかということはありません。 人情噺は得意でない…

教わるだけでない

何十人くらいしか、しかも短期に接したことのない若いトレーナーが、どこかで学んだだけのやり方をずっと変えずに行っているようなことを見るにつけ、本人がもっと学ぶべき必要を感じるのです。ここにもトレーナーが学びにいらしています。大切なのは、教わ…

バランス本位の日本

演出家やプロデューサーは、声、歌においてというよりは、表現として客に働きかける力を見抜いたり、引きだすプロです。ただし、歌や声としては専門外ともいえます。私たちのような音声の関係者をおくことがあります。演出家やプロデューサーとしての力量と…

演出家とヴォイストレーナー

演出家やプロデューサーでヴォイストレーナーをやる人は、よい素材(人材)を選ぶ立場にいます。私がトレーナーをやり始めた頃もそうでした。今もプロの人がいらっしゃることがそうなのですが、反面のどに恵まれない人、障害をもつ人も増えてきています。こ…

本質把握

知識や肩書、あるいは人間的なコミュニケーションでカバーしようとするトレーナーは、気づくことがありません。本質を観ていないからです。 本質を観ていたらメニュも方法も、毎回、相手別にも変わり、進化するものです。体制も組織も次代に対応して常に変革…

引き受けない、わからない

トレーナー一人で行なう場合や、すぐれたトレーナーの元に同じ教え方で統一して教える場合、リスクを避けるため、合わない生徒は引き受けないという判断基準をもつことです。私はそうしているトレーナーを少数ですが知っていて、敬意を払っています。 私自身…

組織づくり

私の組織づくりは、これまでの日本では特別だったのでしょう。おわかりでしょうか。いらっしゃる人をメインに、それぞれが何らかのスペシャリストとしてのトレーナーを必要なだけつけます。目的や時間、費用の制限内で思うようにいかないことも多いのですが…

自分のようにしない

なぜ、多くのトレーナーは、「トレーナーである自分のように相手をする」という目的には疑問を抱かないのでしょうか。教えるというスタンスになって、弊害が出てくるのです。先輩(小坊主)の教える害というものです。身近な人が教えるのも、こういう点で考…

グループレッスンの経験

私のところでは、以前は養成所としてのクラス制だったので、上達するとしぜんと上へ残っていけるような形になっていました。それがレベルや実力と比例しなくなってきました。そこで生え抜きのトレーナー、育成していたトレーナーに加え、何人かは外のトレー…

万能対応

いかに天才的なトレーナーが一人いたとしても、その才能の恩恵が受けられるのは、1万人に一人か二人でしょう。残りのほとんどの人には却ってよくないでしょう。100人がそのトレーナーを求めるとしたら、オーディションで10人に絞って、自分の教えに合う人を1…

理想とする体制

私は誰よりも多くのトレーナーと仕事を行なってきたと思います。そこで教育における伝承と創造について述べてみます。現在の研究所は、私の代替や補助としてでなく、私にできないことのできる能力のある声楽家を集めて、多くの要望に対応しています。チーム…

トレーナーの満足する声

目的別なら、マイナスをゼロにする人には、a カラオケやオーディションなら、c それでは b のスタンスはどうなのかというと、 目的 レベル(現状) 3.期間 4.回数 5.自主トレ など兼ね合いで異なります。 少なくとも、 a = b = c が一致することは、か…

満足するということ

私は急がないこと、押し付けないことをトレーナーに求めています。 トレーナーに受講生と考えるか、アーティストと考えるかによって大きく違ってきます。歌手の満足度は客の声、トレーナーの満足度は受講生の声によるのでしょう。でもただ満足でよいのでしょ…

主役

レッスンの場はトレーナーでなくアーティスト(となるレッスン受講生)が主役です。(私が実演より、監修、編集に重きをおくのは、トレーナーと受講生の関係をみるスタンスだからです。歌うなら歌手、演ずるなら役者、彼らの力を引き出すトレーナー、私は、…

ステージと環境 

本人のトレーニングのために、より深く気づくための考え方やポイント、イメージを与えるのがレッスンだと私は思っています。少なくとも、ことばで伝えるのはそれが目的と思っています。 私はCDもいくつか監修してきました。一つには、耳で捉えることを充分に…

お腹から声がでる

当初の私の立場に戻ると、体からしっかりと声を出すのと、マイケル・ジャクソンのように歌えるのは、レベルでなく目的が違います。(マイケルは、お腹からのシャウトもできる上で加工しています。) ヴォイトレなら、まず「お腹から声が出る」ように、会話レ…