2024-01-01から1年間の記事一覧
声域を、最短で3オクターブにします、それどころか、誰でも5オクターブにします、というようなトレーナーもいます。 歌は1オクターブ半しかないのに何を目指していくのか、大切なものを犠牲にしかねません。 試みる分にはよいのですが、下手にそれで固めると…
無理な声で無茶して歌っていたら、喉を壊すリスクが大きくなっていきます。 歌えたとしても、価値にはなりにくいでしょう。 そこでは、もっとできる人がたくさんいるからです。
心技体ではないが、メンタル的なことも、重要です。 目標設定をして、どうプランニングしていくかということです。 そうして技術をきっちり身につけていくのです。
学校やスクールとは、違いますが、スクールとして使いたい人にも対応しています。 セカンドスクールとして使う人も増えました。 どうであれ、レッスンに専念できることから考えています。
ここは、在籍期間の平均が、とても長いです。 長くいるのがいいということではありませんが、課題が尽きないことにおいては、よいことです。 結果やプロセスがデータとして蓄積できます。 本人のなかで深まることが、最大のメリットです。
過去には、失敗もたくさんしてきました。 グループでも10クラスくらいを長年、みていました。 続けているものは、まだ結果が出ていないことで、やめたことが、結果として、失敗です。 多くは、目標や方法と対象者との釣り合いのミスマッチでやめざるをえなか…
私は、業界があまりに早期の促成栽培しか価値をおかないので声に特化して、自ら、一般の人たちと始めてみたのです。 ただし、クラスでのグループレッスンを廃して個人レッスンにしたのは、このスタジオに来てからです。 昔は、グループレッスンだけでした。…
それまで、プロとか大御所、ベテランのレッスンは、作曲家やプロデューサーが主でした。 本当の意味で、ポップスでの歌や声の指導をできる人がいませんでした。 当時は、発声には、声楽家しかいませんでしたが、しっかりと対応していたとはいえませんでした。…
私は、一般の人と行いだしたのは、30年以上も前です。 そのときから、代々木で行いました。 それが1990年代です。 そのまえは、プロとやっていました。
今いらっしゃる方は、年齢もそれぞれの目的、行き先も違います。 でも、日本のプロはおろか、世界のプロがここに来ても、歌を教えることでなく、いろんな材料や組み合わせ、レッスンの課題をつくることにおいて、その人が最高の学びができるような環境を整え…
有能な人材を配置し、外部からも有能な人にいらしてもらって、発声の研究、指導をしているので、研究所としています。
他と違う特徴は、組織なのに、個人尊重、個人絶対主義です。 トレーナーは、誰一人、私の方法でやっているのではないのです。 しかし、ここで求めるトレーニングの本道を外してはいないからこそ、共存できるのです。
どのトレーナーが、正しいとか正しくないとかではないのです。 それぞれのトレーナーが自分の思うところで、それぞれの方法をもってやっています。 ただ、ここでは、トータルとしてのすり合わせが深いところでなされているのが、大きなメリットです。
誰であっても、やるべき課題は、尽きません。 とはいえ、それぞれの思惑の中でやっているのです。 いらしたら、手伝うし、いらっしゃらないのが、違っているわけではないです。 そこは縁ですが、縁あって開かれるのです。
歌い手でも、自分のものを出そうとする人は、伸びます。 欲をいうのであれば、そこまでの感性や世界があるのであれば、声のことをしっかり扱えるようにしていけば、さらに広い世界が開けるかもしれないのです。
いろいろと長年、聞いてきてわかったことは、生身の生声の力は、何ものにも勝るということです。 声楽を学んで、うまくなったら自分のものが出てくるわけではないのです。 遠回りの道もあれば、まっすぐ行く道もあるわけです。 でも、原点は、生の声です。
声をどうこうしろというわけでは、ありません。 もっと自然にもっと力を入れないで、もっと技術を見せないで、もっとたくさん伝えることはできるのではないか、という可能性をみていきます。 多くの場合、その人の個性が、作品のレベルになるのに、10年は、…
「ここに何か出せないか」 「もう一つ、押せないか、余韻を残せないか」 と問うことで、 本人が 「こうしたらどうですか」 と創意工夫を試みます。 相手が創り出せる付加価値をつけることです。
プロに対しても、歌い方など教えられない、教える必要もないとして、一流のプロとの接点に、欠けている点、勝る可能性のありそうな点に絞り込みます。 歌えるのはわかるけど、もっとこういうことに気づいたらよくなるというスタンスです。
なんでも器用にこなすのでなく、たった一つでも切り開ける自分の強みを見つけていくことです。 そういう意味では、ここは本当に学ぶものを伝えるところです。
誰であれ、本当に基本的なメニュは、万能です。 相手に応じて、うまく接点をつけて精査していく、そういう方針です。
ここでは、ゼロから始める初心者用メニュがあるのでなく、プロも使えるメニュで行います。 使い方が程度によって違うだけのことなのです。
普通の人や初心者は、プロほどに歌えないし、歌えたとしても、大した価値もでてこないのです。 世界中には、一流のプロがたくさんいます。 もし上達したいのなら、そのギャップを埋めるためにどうするのかから考えることです。
ここのトレーナーも、ですが、プロダクションや劇団に20年以上いるような人は、とても経験が深いわけです。 年間に300ステージ、それを20年やっている人も来ています。そういう人たちに何を与えられるかを考えて対応しています。
その時代にその国だけでそのときだけ流行る歌が、あります。むしろ、そういうものが、大半の歌というものでもあったのでしょう。 しかしトレーニングというのは、共通かつ究極なものを目指します。そのためには、常に目的を高くしていくことが重要です。
甲野善紀氏のことばですが、薬指を引っ張って伸ばすと横隔膜が下がります。恐怖心も消えるのです。 恐怖のときには、横隔膜があがります。
実際ステージに上がったりコンクールを受けてみたら力を出せなかったというケースも多いです。各分野5人くらい専門家をつけるといいと思います。そうすると比較的いろんなものがみえてくると思います。
現実にトレーニングをしていながら、実証と検証をしている場が、こんなにも少ない業界はないと思います。最低でも音声に関わる医者と科学者で、声は分析できます。もちろん、それだけでは何ともなりません。人間として、音声をどう評価するのか、その感覚を…
一人の先生が、全部をやっていたら、その先生が絶対の基準になります。先生と合うか合わないかだけの問題、相性になりかねません。 そうなると、メニュや方法を客観視することができなくなるのです。そのことに気づかなくなるのです。
複数トレーナー制は、検証の機会がとりやすいです。トレーナーの指導方針で矛盾があっても、そこが課題となります。むしろ、対立があるほうがよいのです。あいだに私が入って、それだけ、解決を必要とする問題となる材料があるわけです。