ヴォイトレにおいては、声の表現のあいまいさから、まわりの条件から、その本質が隠されてしまうことが多いのです。私のヴォイトレは、シンプルです。必要なのは、その人とその声だけです。それなりの人はすぐわかってくださいます。その信用やレベルということが知りたいなら、それは私が私の声で実現してきたところです。研究所としては、私の選んだトレーナー、スタッフに、外部の協力者の総力で、あなたに対応することとなります。
せりふも歌も、ステージもレコーディング、放送などに必要な声も、いろんなものの総合物です。それをすべて一緒に考えるのは、あまりに乱暴です。
野球チームなら、優勝という目的に向けて時間軸(タイムスケジュール)とともに、チームメンバー(構成)を考えて、そのメンバー一人ひとりの問題をみるでしょう。ここでも一人のなかのいろんな問題をみていきます。
レッスンは、いろんなレベルでいろんな目的で行なっています。ピアノをつけたり、マイクやライトを使うこともあります。それは、一つ上の目的のためです。声をみるなら、声をみればよいし、そこから声を直したり、鍛えたり、変えたりしたらよいのです。