レッスンやトレーニングの目的に、「歌手」や「役者」になる、ということをあげると、そのための目標の一つが発声の基礎トレーニングです。目的をおき、目標は、3年、1年、3か月のように時期で区切るとよいでしょう。
声は、芯を支えていると動きだし、外へ働きかけたとき、共鳴しています。そういう結果が出ます。結果を出そうとしてレッスンし、トレーニングするのです。
結果が出るのは、閃きと同じで出てしまうのです。出そうとして出るのではありません。瞬時に、閃きのようにスパークしてしまったらできているのです。
夢のように時空が消えます。体―息―声―共鳴がすべて一体化して、そこで言語や歌を処理しているということです。無心に読経しているような状態が参考になるかもしれません。
早い、高い、深い、この3方向を応用としてとるとします。そこでは、好き―嫌いでなく、すぐれているもの―すぐれていないものがあり、すぐれている人―すぐれていない人がいます。
どれか一つからでもよいのです。表現という目的において、いつか一致すればよいのです。
何をやっても、もっと才能のある人がいて先がみえないときには、勉強不足と思って勉強しましょう。
欠点を磨いて長所にするのも、大切なことです。
a.長所 概知 くせ、過去、体制的、保守的、こなす、うまい、正しさ、きれい
b.欠点 未知 個性、未来、反体制的、創造的、表現力、深い、インパクト、濃い
対照してみると、こうなります。b→aでなく、a→bなのです。長所から短所にいくのがトレーニングのプロセスです。