夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

器での解決法

ここからはバッテリーを器と言います。あなたに100の器があるとします。これを回復させるアドバイスは、マイナスを元に戻すだけなので100パーセント成功して元通りです。多くのケースでは、100→80、充電して90→70、さらに充電して80→60、70→50、60→40のようになっていきます。加齢による体力の劣化のように下がるのです。

 ときに、100→80→100のようになることがあります。すると、問題が解決したように思うのですが、それは下がるのを少し後に遅らせただけです。どちらも現状回復や復帰を目的にしている時点で、成功して元通り、いつもうまくいくわけでないから、いずれ下がるのです。

 そこで多くの人は、テクニックでカバーするか活動そのものを減らすことを選びます。トレーナーがそれをアドバイスするからなおさらです。

 なぜよくならないのかというと、根本の問題に向きあわず、楽に今しばらくを回避するノウハウでしかあたっていないからです。☆それは付け焼刃にしかなりません。衰えるのを遅らせるという方法に過ぎないのです。

 それなら、100→100→100と保てる方法があるのかというと、一つだけあります。次のように考えるのです。100%→80%→50%となるなら、器を100→125→200とすればよいということです。☆

 この器というのと、小手先のテクニックは正反対です。喉の締め方などで高音や声量維持や、さらなるアップを試みるのは、器を小さくして早い限界をつくっているのです。

もちろん、器を広げるにも限界はあります。しかし、多くの場合、それを大してやらないままにきているのです。つまり、本当の基礎をやってきていないから、そういう人ほど大きな可能性があるのです。