私が、これまでヴォイトレに関して一貫してきたことは、主として、表現においてのパワー、インパクトの欠如の補強です。それを支える声の声質(音色)、声量ということが中心です。
日本において、なぜ、それが実現されていないのかを、ヴォーカリストと歌い方、トレーナーと指導、観客と聴き方の3面から述べてきました。それは、日本のトレーナーや声楽家の盲点であり、一方、海外のヴォイトレでも、日本人に対応しきれていな状況を指摘してきました。
私の研究所のなかでも、トレーナーと、いろんなタイプの人を、どのようにマッチングさせるかは最大の問題です。私は、そこを長くコーディネイトしてきました。今回は、そのなかでの問題に触れていきます。