「英語耳」でベストセラー、発音指導に定評のある松澤先生が来訪されたときのことです。私とトレーナーたちは、必ずしも英語が堪能ではないのに、この子音sについては、すぐに合格点を出していただきました。
皆、長年にわたる声楽のトレーニングをやっていますから、呼吸法については、外国人並みにはできているわけです。
英語でなくとも、イタリア語やドイツ語で歌ってきたり、役者として演じる経験を積んでいると、そういう身体をもっているのです。
まさにそこの部分がヴォイストレーニングにあたるのです。
[s]は、声帯では有声にしないため、共鳴させず、舌と歯茎のところをせばめて音にします。(s単音では、意味をもつ音声言語ではなく、特例ですが)sの難しさは、呼吸、息の吐き方というみえないところでの問題です。