息が短く、余裕のない発声になるのは、身体と呼気の使い方の問題です。
息を吐くとすぐに苦しくなってしまう人は、まず身体を鍛えることです。ただし、急に息を吐きすぎると、「過換気症候群(過呼吸)=吐きすぎるために、酸素を取り入れすぎて、具合が悪くなる」になることもあるので、気をつけましょう。
これは、コンサートなどで失神するときにも起きます。CO2(自分の息)を吐いて袋に入れて吸うことで直します。
エアロビクスやダンス、水泳など、呼吸をふんだんに必要とする運動もおすすめです。
ほとんどの人は、息を充分に吐けるだけの身体になっていません。呼吸力の不足で、ことばや歌がうまくまわらない人が少なくないのです。呼気を声に変える効率が悪く、息のロスが多いとさらにそうなります。根本的には、声と息が深くなり、結びつくのを待つしかありません。