夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

活かすか育てるか

レッスンの目的を個別(その人のオリジナリティ)のモデルか、共通の要素(誰にも必要と思われるもの)に重きをおくのかで、そのスタイルも大きく変わります。 「誰にでも必要と思われる」ことは、オリジナリティの価値がある人ほど必要としないこともあるの…

沈黙のレッスン

教えないで気づかせること、それまで待つ沈黙のレッスンこそが、もっとも本質なものと思います。教えないレッスンが成立するには、生活からの表現の感覚が磨かれているか、磨かれてくることが大切です。 教えられることがレッスンだというのは、私からみると…

ステップとメニュ

歌でもせりふでも、歌手でも役者でもかまいません。 何かをチェックするということは、一つ下に戻って、支えるためのそれぞれの要素を、より確実に行なう、行なえるように調整したり、鍛えたりすることとわかります。 歌は、歌としてみるのですが、そこでチ…

成り立ちのありよう、ありかた

まとめておきます。(詳しくは「声の基本図」参照) 基礎←→応用 自分←→相手 積み重ね←→飛躍 これらは左から右へいくのでなく、インタラクティブ(双方向性)です。 ヴォイトレは、体から声へ、そして、自分の声へ進んでいきます。 歌やせりふは、表現の必要…

独自のフォームへ

声は、体が楽器です。そこで、共通して人間のもつ体というところで、あるところまでは共通のトレーニングができます。能力、体力、集中力、呼吸など、他のことで共通している基礎といわれるものがあります。 そこからいつかは、独自のフォームを持つ世界へ入…

量的な時間と質的な時間

才能、トレーナー、金、方法などは、量の質的転換において使えるのです。 精一杯やれば、今の自分の限界がきます。本当の自分の限界を知るためには、一つ上の何かが必要です。それがレッスンと、それに基づくトレーニングです。 ここで初めて、あなたが判断…

限界、制限あっての個性の表現

レベルが上がるというのは、可能性の世界のことです。クラスのなかでバスケットボールが一番うまくても、バスケット部に入ったらどうでしょう。市の優勝校のエースでも、県では、国では、オリンピックではどうでしょう。能力がついて活躍の場が上がるほどに…

トレーニングの本意

確認しておきます。トレーニングで潜在的な能力を開花させていくのは、そのことですべてが可能になるからではありません。むしろ、「やっていない人たちのなかには、やれば通じること」でも、「やっていない人たちのなかではやるのがあたりまえで、なかなか…

ダブルバインド

日本の声の表現での二重性(ダブルバインド)について、プロデューサーや演出家はもちろん、トレーナーも、それを助長してきたのは否めません。 あこがれの歌い手のような声で、その歌い方のように歌いたいのは、誰もが同じでしょう。カラオケの指導や、ヴォ…

トレーニングと努力の才能

誰でもトレーニングしだいで何でもできるようになるわけではありません。結果として自らの潜在的な能力を開花させるところまでです。 それを理想の方へ、変えていくのです。何かをなしとげた人は、努力で叶うと言います。すべてが叶うほどの努力をした人の言…

その人らしい声や歌

声、ことば、歌は、日常のところに帰る必要があります。でも日常では、それゆえに、ふしぜんにできません。そこでトレーニングします。日常を変えることもトレーニングという必要悪においては可能なのです。 特に日本の場合、歌やせりふが、その人の日常に求…

変わること

なぜ、何かを知ることで変わると思うのでしょうか。 体が正確に動いている限り、大きく変わるのは、ハイリスクなことです。 日常は安定しているから日常で、そうでなければ非日常です。 歌手や役者は、虚構の世界の非日常的存在として表現者たるのです。それ…

モデルとグレーゾーン

あなたの声も歌も、あなたが否定しているとするなら、すぐれたモデルをイメージとしてインプットして、そこから正すことです。それが唯一の王道です。トレーナーがそれを左右する存在ではいけないのです。 何かを教えたり、アドバイスすることは、有益である…

自分と体での判断

トレーナーの言うことや理論に振り回されることは、本末転倒です。 情報量を中途半端に増やしていくことを学んだと思うこと、そのために決めつけたり、混乱したりするくらいなら、「情報をマックスにして判断不能にしてしまえばいい」と思います。それでこう…

代用

「まず楽しみましょう」という人の行うヴォイトレのワークショップやカルチャー教室は、きっかけとしてはよいと思います。それをトレーニングとは思わないことです。体験する機会として行われているからです。私も似たことを導入としてやったときもあります…

積み重ねても固めないこと

バットにボールをあてることが先決なら、バント練習もありかもしれません。それが第一歩といっているのが、今のヴォイトレのように思えます。早く楽しむための手段として考えるとそうなります。 ここがややこしいところです。そこにいる客を満足させるところ…

補強としてのレッスン、トレーニング

レッスンやトレーニングは補強にすぎません。気づいて変えるための時空です。私はレッスンでは、声だけでなく、ことばの働きも重視します。感覚が磨かれるからです。本質をみるには、くり返すだけの練習では足らないからです。 私は、カラオケ教室のスタイル…

しぜんに伝わるとは

頭から入る人もいます。体から入る人もいます。いろんな学び方があります。表現から入る人もいます。声や体から入る人もいます。いろんなプロセスがあります。 声や歌がよくても、そこで表現にならなければ、学ぶことが必要です。表現がよくなるには声の力も…

次のステップへ

演奏や実践に秀でたトレーナー、初心者の指導に秀でたトレーナーなど、いろいろなタイプがいます。それが見えない時期は、自分をみようとして、一所懸命やるとよいです。 大切なのは、その自分を突き放して、次に進むステップを用意していくことです。その時…

パターン化するレッスン

日本でよく行われているパターンは次のようなものです。 レッスンで正しい方法を教えてくれる。 それと違う方法は間違いだと教えられる。 正しい方法で調整して、よくなる。 その方法を技術(テクニック)として、習得して固める。 これで固めて進歩が止まる…

固定化させないレッスン

ここで重要なことを述べます。同じことをくり返すことで固定させられるような技術ができ安定度を増すと、失敗は少なくなります。でも同時に新鮮味や面白み、凄さは欠けてきます。応用性も落ちてきます。 いつの間にか、高いレベルを目指すべきトレーニングが…

実践と表現

同じスイングが10回できるということをつめていけば、それには確固たるフォームが必要であり、体力、筋力、集中力など、それを支えるものを補強する必要がわかってきます。試合で確実に実現するとなると、確実なフォームの再現に加え、それを臨機応変、変化…

体での習得を知る

スポーツや武道を経験したことのない人には、あるいは、頭でっかちだと自覚している人には、今からでも簡単なスポーツを試して欲しいと思います。自覚できていない人こそ行って欲しいのですが。そこで頭と体やイメージの関係をつかみ直してほしいのです。声…

場を求める

「大きな声が出ていない」「のどでなく、お腹から声を出せ」と言われて、レッスンを受けにくる人がいます。「やっているうちにできてくる」とよく言われます。そう指摘されても、「どうすれば大きな声が出るか」、「どうすればお腹から声が出るか」は、具体…

「できていない」とわかること

トレーナーがつくのは、「どれが正しくて、それにどう合せて修正するのかを教える」ためと思われています。しかし、「どのように判断するのかを伝えること、その判断を満たすように、方法を試行錯誤させ、本人に編み出させる」ことがもっと大切なのです。 で…

判断のレベル

バッティングのフォームづくりにたとえて説明します。バット(竹刀でもよい)を持って10回振ってみてください。そのなかでどれがもっともよかったか、直観的に選んでください。何となく選べるはずです。素人である私なら、それと同じスイングを10回くり返す…

「ハイ」の再現力

私のメニュのなかでの基礎のチェックです。 1.「ハイ」を10回言ってみる。その中の一番よい「ハイ」を選ぶ(判断力)。 2.選べなければ選べるようにする力をつけていく 3.その「ハイ」を10回言う。言えなければ言えるようにする(再現力)。 次のステップと…

あてになるヴォーカルに

作曲家やプロデューサーは、ヴォーカルのフレーズでのデッサンを当てにしなくなりました。いや、もともと当てにしていません。アドリブ、スキャット、即興は、日本では普通はありません。形だけ合わせる歌に、未来はありません。 海外ではオリジナルのフレー…

カラオケとヴォーカルの関係 

日本の独自開発のカラオケ現象は、全世界に広がりました。しかし、そこではヴォーカルのつくり出していく音の世界にそってプレイヤーが音を動かしていくというセッションが成立していないのです、カラオケというのはヴォーカルが歌っていなくても伴奏として…

スタッフの力

歌手とまわりのスタッフの力量のなさは、日本の歌手が世界に出られない最大の要因です。好きに楽しく歌えているヴォーカリストを気づかうのか、大切なことを伝えられていない。プロデューサーからバンドのメンバーまで、私は、欠けていることを本音で言うよ…