ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

ステップとメニュ

 歌でもせりふでも、歌手でも役者でもかまいません。

 何かをチェックするということは、一つ下に戻って、支えるためのそれぞれの要素を、より確実に行なう、行なえるように調整したり、鍛えたりすることとわかります。

 歌は、歌としてみるのですが、そこでチェックしたり直したりするのではありません。そこでの問題を一つ戻って、それを成立させる各要素の成り立ちのありようをみるのです。

 ヴォイトレというのは、歌のありようをみて、それをバランス調整するだけでなく、どのありかたなのかを根本まで遡ります。たとえば、舌や軟口蓋や喉頭の位置などをみて直すようなのは、こういう理由です。

 

 トレーナーは、表現をみながらも、その基礎のところまで、いくつかのステップを戻ります。連続的に、かつ構造的に捉えていくのです。医者の診察のように仮説をたてながら、不足している情報を得るために、メニュ(この場合は、チェックリスト)で本当の問題をあぶり出していくのです。あるときは部分的により丁寧に絞り込んでいき、包括的にみます。

 何かを習得させるためにメニュがあるのではありません。問題を拡大して本人に気づかせ、自ら修正できるようにするために、メニュを与えるのです。レッスンは気づかせること、ピアノを弾いているだけでも、スケール範囲、テンポなどをいろいろと変え、気づかせようとしていきます。