夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意図を表現

曲から離れて全体をつかんでみましょう。楽譜を歌うのでなく、歌全体の意図を歌うのです。 声を一つずつ伸ばしてつなげるのは、日本の合唱などにはよくみられます。うまくいくと心地よさが眠気を促すようになってきます。一つずつ均等に伸ばすような日本語の…

形と流れ

歌の1コーラスは、大きな声で4つから8つくらいの文章を読みあげるくらいにしてください。フレーズとして、息はともかく、流れは、つながっているのです。外国人がそのくらいで捉えているものを、日本人は、16から32くらいで細かく捉えます。歌の形を声でコピ…

守りから攻めへ

のどの状態チェックと実力を判断しても、将来への可能性をみる方へ力を入れないと、本当に力をつけられないし変わりません。 その時点での判断は、医者の診断に似ています。近代西洋医学は、手術など対処的に問題を解決します。ステロイドの効果の即効的、か…

守りのヴォイトレ

最近は、創造的、冒険的でポジティブな試みよりも、守りのヴォイトレのようなものが増えています。のどが疲れるとか、声の調子がよくないからということへのフォローとしての利用は、調整だけになりがちなので、あまり、お勧めしないのですが、大半はこうい…

参考意見として

本人の作品や声については、質問を受けても、本人自身がいないときは(イメージであるところまでは出せますが、却って、否定的になりかねないので)難しいし、参考意見にとどめさせてもらいます。本人の目的、表現やステージが、具体的にみえないときに、こ…

レッスンでの見方

私がトレーナーとして、みるのは、 その人自身とその声、 その声の可能性、 その声の表現での可能性(フレーズ、音色など) 本人サイドのこと それに加えて ステージ、歌、パフォーマンスも含めた表現力 作品、ライブ側との結びつきです。 目的に対して、何…

機能的な面での基準

声をよしあしを正確にみるというなら、機能的なことのチェックとなります。これがトレーナーの役割のように思われていますが(そういうトレーナーが多いのですが)、私は、表現への可能性をもとにみます。視点が違うので、見解が異なることが多いのです。そ…

客観的にみるということ

どのように歌唱するのかは、一人ひとり違います。 私の場合はいくつかの条件のもとにみています。それは、私自身の感情、心とは別に、仕事としてみるということです。私自身の好き嫌いと別にみることです。 ですから、ファンの人が、ある作品に感動していた…

一つの声として、みる

魅力的な声 説得力のある声 強い声 よい声 安定している声 これらは、それぞれに違います。できたら一つの声(の応用)でまかなえるのが理想的です。すべて自由に変じて対応できるのが理想ですが…難しいものです。 自分の声を中心に、自分の声の中心をみつけ…

心身の問題 

筋トレや柔軟に対して、私は「自分のメニュ」と「教えるメニュ」と分けています。 「他のトレーナーのメニュ」も否定もしません。「どんなメニュでもよい」と言っています。本人にとってよいのか悪いのかは別のことです。 どんなレッスンでも、生徒もトレー…

両立させる

トレーナーの考えた方法やメニュでできたように思わなくてよいです。その分、他のことが疎かになり、両立できていないのをみていないだけです。つまり、ABCDEの課題で、ABCDができて、Eができていないときに、Eだけやって、できたというのは一つの要素を取り…

「できる」ということ

ある能楽師の話です。「鼓というものは最初うまく鳴らない。手で打っていると、よい音が出るのに30年もかかる」しかし、「そのあともずっとよくなっていく」そうです。それを最初から無理に伸すと、板などで打つと、すぐに音が出るようになるのですが、長持…

演出としてのトリックと実際

しぜんにお腹から出ている声では、レッスンとしてわかりにくいので、わざと、体や息を使っているようにみせるような“演出”が必要なこともあります。深い息を、無音なのに、有音にしてみせたりするのは、私も演出(先の「トリック」)として使っています。し…

「お腹からの声」の嘘

大きな誤解の上で行われている一つは、「お腹からの声」「腹式での発声」「声量のある声の出し方」でしょう。質問にも多い事柄です。 高音に届かせたり、喉をはずしてクリアな声にしたいなら、そう出すことは調整でできるようになるのです。しかし、その実、…

目的のための仕掛け

私やここのトレーナーは、多少、意図的に使っています。私は知って使っていますが、知らないで使っているトレーナーがいたら、そこは注意します。そういう手練を知った上でレッスンに役に立つなら使ってもよいと思っています。しかし、これをトレーニングと…

刷りかえで教える

たとえば、「歌える体づくり」といっていながら、「声の向き」の指導において、「できましたね」とほめるときには、いつのまにか声の高さが変わっています。「向き」ということをポイントにするのは、悪いことではありません。 高さが変わってできるようにな…

効率とステップ

効率というのは、一つの指標にすぎません。情報が優先される世の中において、即興的効果、早ければ1回ごとと、1、2ヶ月で何かを効果としてみせることを強いられるトレーナーは、そういう方法やメニュをとらざるをえないからです。 これをわかって行っている…

強さを求める

誰もが歩いたり走ったりしていたらオリンピックに出られるとか、記録をつくれるわけではありません。高いレベルを求め、自分自身の不足を補い、能力を早く手にいれたいとなると、無理が生じます。その無理を承知の上でセッティングするのがトレーニングです…

よい声とタフな声

私が皆さんと接して使っている声は、もっとも私らしい理想の声やよい声というよりは、仕事を完遂できる声です。崩れずに8時間以上の持続に耐えられる声です。よい声かどうかは別にして、タフな声、強い声です。仕事に使うのですから仕事の声です。 レッスン…

応用力のある声

基礎としての声をどのようにするかは大変な問題なのです。多くのケースでは、「シンプルに認める」か、「タッチしないでスルーする」というようにされています。 私は、これを応用力のある声と捉えています。 体の中心からの声で、共鳴した声でなく、共鳴を…

くせをとる

本人の声と本人の理想とする声(憧れの声、モデルとしての声)とのギャップは、問題です。 声の判断基準は、いろんな人の声を聞いて、できてくるものです。多くの場合は、自分の声から目指すべき理想とイメージでの理想にギャップがあります。 すでにこれを…

基礎の声

声が基礎、でも基礎の声とは何か、ということが最大の問題です。人間としてもって生まれたもの、例えば顔などと同じで、時代や違いによってよしあしはあっても、正しいとか間違いとかはありません。今、流行の歌や声というならあるのでしょうが…。 「どの人…

文化とプログラミング

私は、どんなメニュもやり方も、ないよりはあったほうがよいと考えています。選ぶ機会が多様にあるのが豊かなことであり可能性も広がるからです。そのなかから選ぶだけではありません。自ら創り出すための材料となるからです。一人でゼロから創ることを考え…

教える関係での偏り

トレーナーの仕事が教えることとするなら、何らかにおいて教えられる人よりすぐれており、そのスキルを伝えることで仕事としているからです。 すると、歌ってきた人とこれから歌う人の間では、歌ってきたことで知っていることを伝えるのが教えることにもなり…

レッスン特有の価値問題

個性とは、多様なものですから、それに基づくレッスンでも多角的にものをみるようにしています。そのことは、共通化、共有化、ルール化が必要とされる実際のトレーニングにおいて、多くの問題を引き起こします。まして組織として、複数で行うと尚さらです。…

フォームと基礎

スポーツでも、フォームを教えてもらったところで、それをキープする感覚や支える体、筋力を身につけていかないと、自己流のくせのあるフォームに戻ります。 知らない人よりはましかもしれませんが、できないのは同じです。こういう人は、しゃべるとまっとう…

余裕と余力

表現するには、ギリギリの基礎より、やや余裕をもって余力のあるくらいに身につけておいた方がよいということもあります。 より早くより強く身につけられる、これが私の考えるヴォイトレ、つまり、トレーニングです。 ふつうのヴォイトレは、「胸式を腹式に…

腹式呼吸を例に

たとえば、呼吸法だけでも変えたら、発声は今までよりうまくいかなくなります。声を変えたら歌もうまくいかなくなります。といっても、肺呼吸をエラ呼吸にするわけではないのです。 トレーナーは「腹式呼吸に切りかえなさい」と言うのですが、「胸式と腹式を…

即興的効果の限界

現実にステージをやっている人がくると、今さら土の中にいる蝉のような潜在期をもつことは難しいのが現状です。オーディションや大きなステージ前には、柔軟的なこと、調整以外のことは、薄めてステージに差しさわりのないように、用心しなくてはなりません…

音大リスク

研究所では、発声については、ある面では、音大やスクールよりも効率をよく伝えられていると思います。発表に重点をおいていない分、そのためのロスを基本の声づくりに集中させられるからです。 研究所には、少なくとも8つ以上の音大の声づくりのノウハウを…