私はトレーニングについて、理詰めを徹底して使えばよいと思っています。
多くの問題は、「○○では△△できない」です。これは「□□では△△できる」という、声の程度の問題です。声が出ている以上、ゼロではないのです。できないというのは、すでにできている延長上できていないのですから、その間を詰めます。その必要があるのかも問うことです。
トレーニングは器作りですから、細かなことは後まわしでも構いません。
「高いところで音程が不安定」なら、「低いところは音程が安定」かをみて、そこから片付けます。どの音から不安定になるのかをみることが、一般的な教え方でしょう。
高いところの声がコントロールできないなら、音程練習の前に、発声を中心に行うとよいでしょう。一見、本人の目的を違う目的より優先させなくてはならないことになります。
「高音域で声量がない」というなら「低音域で声量が出る」かをきちんとみます。
(詳しくは音楽之友社の「読むだけで、声と歌が見違えるほどよくなる本」に述べています。)