今立っているところにきちんと足をつけ、現実の世の中の求めていることの少し先を行こうとすることは、まさに基礎であり応用です。この2つがみえないままに、宙ぶらりんになっている人が多いように思います。「みえない」とかいうよりも、「みない」というべきかもしれません。自分自身のもっている力と、世の中や、他の人の求める力ということについても同じように言えそうです。
自分を変えるのは、まわりに合わせるのでなく、自分のもっとよいところを伸ばすためです。眠っているところを起こして、充分に使えるようにするためです。
ここも日本ならではのダブルスタンダードになりがちです。充分に自分をみないまま、先に求められる形に早く、器用に合わせるように求められることが多いです。そのようにしか学べないと本質を見失いがちです。
でも、受験勉強もそんなものでしょう。詰め込みだからと避けるよりは、正面から受け止めてクリアしたのちに、自分の足で歩くとしたら、そのストックは悪いことでもありません。精進したことは、何であれ役立つからです。一人で自分のことを知るのは、とても難しいからです。