夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

学び方を学ぶ

教えるだけでなく、学ばせる。それだけでなく、学び方を教え、そこを変えなくては、人は大きく変わらないのです。 トレーナーは私に、個人レッスンの一人ひとりのメニュとメッセージを報告しています。それをみて、そのレッスンを受けた生徒さんのレッスンの…

書き変えていく

読者や生徒さんへの回答を載せることでした。疑問点、効果などをオープンにすることで、研究材料になります。 トレーナーも生徒も、私の本を使って(それを覚えるのではなく叩き台として)自分のマニュアルを確立していくよう勧めてきました。会報の発表の場…

書くということ(会報)

私が会報をつくったのは、同じことを何度も答えなくてすむように、よく注意するようなことを予め知ってもらえるように、との気持ちからでした。本には書けないことを述べたのです。 説明不足や知識不足を改めて補って伝えるためもありました。声というあいま…

ことばとアーティスト

私はたくさんのトレーナーをみてきました。そこでも人を教えるときに、アーティストから聞くようなことばをたくさん知りました。造語であったり、擬音であったり、イメージであったり、あまり論理的なことでないので、ここには書きません。秀でた人には感想…

自分のことばで語る

私は、すぐれたアーティストやトレーナーは自らのことばで語ると思います。ことばがないから、歌や演奏やプレーをするともいえますが、不思議なことに、名選手やアーティストは、必ずその人独自のことばを持っています。 これには少なくとも二つの理由がある…

声のプロへの仕事

ヴォイトレトレーナーは、一般的には声のプロであっても、偉大な伝説的なアーティストではありません。クラシックはともかく、ポップスでは、偉大な歌手が、歌のアドバイスはともかく、ヴォイトレを教えることは多くありません。楽器のプレイヤーと異なり、…

精度と安定度

私は、よく「トレーニングは、ベターをベストに高めるために行う」と言っています。ベストに高めていくには、ベターが確実に再現できないと積み重なっていきません。シンプルなことで何百回も重ねることをくり返して精度を高めていくのです。 ベターが確実に…

自分を知る

すべてにおいてハイレベルにできるのなら、それは理想ですが、現実的には難しいものです。そこで、自分は、どの分野がどのくらい得意なのか、苦手なのか。そのなかでどういうポジションがよいのかは大問題です。自分の素質とプレーのために必要な条件を、ど…

個性化

総合化のメニュのおよそ半分は、音大4年レベルの発声のカリキュラムまで、ほぼ賄えると思います。歌唱だけでなくせりふやスピーチの声に基礎部分も同じです。俳優、声優から一般の人、ビジネスマンまで、その基礎は通用します。発音、ことば、せりふのトレー…

「総合カルテ」をつくること

個別の完成について、私は次のようにみています。 総合的なデータ(他人と共通であり、比較できる)から、個人の適性、レベルを知って、個別のメニュにするのです。 a)声域(周波数)、最適音、低、中、高音域 1.1音~半オクターブ 2.半オクターブ~1オクタ…

10年のキャリア

他人に教わり、あるいは他人を真似て人並みになるところのレベル、この人並みは、やっていない人ややっていてもまだへたな人に対して言えるだけのことで、やった分だけ得られたビギナーレベルです。 プロならプロでのビギナー並みということです。たとえると…

個別化と「我」

個別化は特殊化ですが、決して「我」ではありません。オリジナリティというときに「初めて」とか「他人と違う」のではなく、それは本人の資質の延長上にあるものです。自分がそうやりたいとか好きとかいうものではない、むしろ、そこが否定されたあとに生じ…

総合化と個人化

総合化と個別化ということばでまとめます。 スポーツでいうとこの2つは、チーム力と個人プレー、一人の選手でいうとトータルの力量と、何か一つ抜きんでた力量となります。個人競技のプレーなら、オールマイティと得意技でしょうか。 バランスがよいのは総合…

声での基本デッサンが主軸で、そこからの変化が旋律となるように歌を捉えています。 芯―響き、芯は、軸となって、そこからの動きはつっぱしらず、しなやかになっていきます。 そのあたりの声のデッサンまでは、売れているプロよりも、ここに通う人、通った人…

限界と両極を知る

自分の限界を知ればよいのです。それには、両極を知ればよいのです。極端を知ると中庸がわかります。問題、矛盾を起こすことで気づくことがあります。その姿勢を常にキープすることが大切です。 トレーナーや私に質問がくるのは、ことばでは説明しますが、解…

あえて矛盾させる

レッスンで何人かのトレーナーにつけるのは、早くあなたや声のなかの問題を出すためです。矛盾であぶりだすのです。 違うトレーナーがついて同じ見解、同じ方法、同じようなメニュで解決していけるテーマというのは基礎であって、それは課題にはなります。や…

あいまいから脱する

レッスンでは、声に対しての、あいまいなままの状態からの脱却を目指します。あなたの問題が解決するのでなく、まず具体的に浮き上がってくればよいのです。 できないことができるようになるといっても、解決法で1,2回のレッスンで、すぐ直るようなのは、問…

ベストは100/+α点

求める声のベストを100点満点でなく、100点超としています。私の考えるベストとは、100点+αなのです。それに対し、ベターを目指すのが大体のレッスンです。100点から何点足りないかを知り、それを埋めていくようなものです。満点を限度としての減点法です。…

問題を顕わにする

私が思うに、問う力をつけるためにレッスンをするのです。答えを求めたり、正解を覚えるのではないのです。私は、知識やことばとしての、わからないことや知りたいことは初回、レッスン前のレクチャーで、お答えしています。やらなくてはわからないことは、…

スターが出ない

底上げしただけではスターは出ません。日本人の気質が、レッスンでさえ、同質化、均一化されていきつつあります。それは同時に異質の排斥になってしまうからです。 ヴォイトレも、その人の条件を大きく変えようとせず、状態だけを調整するローリスクローリタ…

平均化の障害

まさに日本の教育のようなことがヴォイトレでも起こっているのです。エリートをつくるよりも、おちこぼれをなくすことで、エリートが出ない。金持ちをなくしても、貧しいい人は豊かになるわけではありません。たくさん使う人がいるために弱者救済ができると…

自己評価してみる

今のあなたの点数を平均50点として a.ベスト100点超(理想) b.ベター60点(現状の上) c.ワース40点(現状の下) ワースト20点(劣化) とすると、 1、bとcの現状をbにして、aの理想に高めていくべきなのに 2、dをcにすることばかり考えると、今のベターで…

ヴォイトレの目的

もっとも入りやすいところから入り、今もっともよいものをみつけます。そして、その他のものをそれと同じに揃えていきます。これが、よくある発声練習、ヴォイトレと呼ばれているものの一つです。しかし、私は、そこに他を揃えるまでに、もっともよい声は、…

同質化を目指す

1.スケール、声域、 低いミ―ド―高いラ―ド―ミ 2.ハミング=母音 ラ(ナ、マ) 3.子音=共鳴、n、m、y(ia)、w(ua)、k-g、s-z、t-d、h、p-b、r この3つの組み合わせだけで無限にありますから、メニュも無限です。 発音は声を発するときに生じるものですが、共…

ある日のレッスン

ある日のレッスンでは、次の3つが中心です。 1.ハミング 低いソ―ド―高いド―ミ(声域、2オクターブ弱) 2.ハミング+母音(またはmやn) 低いファ―ド―高いド―レ(同上) 3.母音 低いミ―ド―高いド わかりやすくするために全てのメニュを、同じ声域にすることも…

最初のメニュ

最初のメニュから一人ひとり違います。トレーナーも違います。初回は本人の力のチェックと目的への方向性を探るところからです。 初回のトレーニング 1.挨拶(およびコミュニケ―ション) 2.情報交換や質疑応答(時間短縮や、人によっては喉の保全のため、シ…

最初のレッスン

本番に向けて、自分の声の調子を、どう整えていけばよいのかを知るのは、レッスンの目的の一つです。レッスンを本番リハで使うのか、基礎に使うのかは、いくつかの分類を示しました。 本番の日は、レッスンをしないのが原則です。このあたりの、本番前のトレ…

負担をかけない

発声練習では平気な人にも、ステージ表現することで喉に負担がきます。本来はそうであってはならないのですが、歌唱でさえ、その人の安全な範囲をはみ出すことは少なくありません。 安全なところ(ベース)なら8時間くらい出せる力を身につけておきたいもの…

喉の疲れと解放

声を泉のように無限に出してくる、世界のレベルのアーティストに比べると、日本人の喉はまだまだ弱いでしょう。 現実として、私は日本人の9割の人に対して、喉は消耗品と考えるように言っています。喉には耐久時間や使用の絶対量があり、そのなかで仕事や練…

レッスン前の発声について

本番前の状態を整えるには、バランスをとることをメインにしておけば充分です。喉を疲れさせてはなりません。 最初からベストで出られるようにするオペラと、ライブの経過とともに調子を上げていくことの多いポピュラーとは、若干、異なるでしょう。ポップス…