夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

分解と再構成(「マック・ザ・ナイフ」) 

ソロのプロでありたいなら、出る杭は打たれる日本の合唱団のようなところより、ステージを独自に経験してきた人の方が早いです。お笑い芸人の歌唱力がそれを証明しています。一人芝居でもよいでしょう。

歌手は今や、企画、演出、アレンジ、デザイン、スタイリストからメーキャップアーティストまで兼ねる存在なのです。演出家なども案外、歌えます。たとえば、渡辺えり子さんの「マック・ザ・ナイフ」は、日本語の歌詞も含めて最高レベルでした(エラのコピーですが)。

 

音楽としての構成、展開を実感させるには、自らその曲の作詞、作曲、アレンジャーになりかわることです。他の人の曲でかまいません。次のような手順で分解して再構成してみてください。

 テンポを2倍に速くして、息継ぎの回数を半分以下にします。Aメロを一フレーズで捉えて感覚します。そう、8×4小節くらいを4~8回のブレスで歌っているのを1~2回でできるスピードにするのです。すると、違う音の関係やつながりが感じられるはずです。元のテンポでもそのくらいのロングブレス、ロングトーンに対応できる呼吸を養いたいので、そのためにもよい練習です。