歌や宗教をワールドサイズで考える視点が、日本では欠けています。ガラパゴス化を超えて、自家中毒になっています。それは批判ではありません。
時代や国、時間や空間を超えて通じるものであってこそクラシックということです。そうであろうとなかろうと、これは基準と基本を知るためには、大切なことなのです。
アーティストに声の基本を強要したいのではありません。音大に行かなくてもプロになれた人は、音大に行った人より才能(努力も含めて)があります。音大を出た人こそ、そこに学ぶべき基本があるともいえます。
それをクラシックとかポップスとかで二分したいのではないのです。長く多くの人たちを惹きつけるものには、根本に共通のルール、基本が宿っています。私が、このリストを前振りにして述べたいのは、根本、基本があることと、世に認められる大衆性を得ること、および芸術性との関係です。その成立についてです。