私自身、始めたときは、喉の病気にもメンタルトレーニングにもヴォーカルトレーニングにも、今からみると、とても通じていたとはいえません。
そのときから、自らのできないことを知り、できることを探ってきました。「私は、もうできています。それを教えます」という先生たちとは、違うのです。
でも、50代、60代になって、教え始めるよりは、ずっとよかったと思うのです。多くの大きな経験を長期的にできたからです。
私の30歳の頃の本は、ほとんど断言調で、研究所もそれについてこれる人しか対象にしていませんでした。
今となると、断言できることなど、ほとんどないことがわかるのです。それだけ多くの人の多くの状況を、そして、それだけの対象を研究し実践して学んだということです。