喉や発声に負担をかけないようにする呼吸法や呼吸のトレーニングもあります。それを体や喉の弱くなった人の多くなった最近、よく使います。でもこれは、筋トレと同じ、部分的に切り離した強化へのアプローチです。
これだけで声が大きくなるなら、アスリートなら、レッスンしなくてもよいはずです。アスリートの呼吸に関する筋力は鍛えられています。大体、大きな声が出るし、声も鍛えられています。それは呼吸トレーニングでなく、大きな声をたくさん出してきたからです。
つまり、発声での呼吸は、呼吸単独のトレーニングだけでは身につきません。高い声などについて述べていることと同じです。
プロセスを組み立てられたらよいことですから、どちらがよい、間違いとかではありません。人や期間によって違うのです。アプローチとして方向が違う。そこを丁寧に繊細にすればよいのです。
1. 大きな声を出してみる。
2. 限界になれば、呼吸など、別のアプローチをする。
3. 2つの結果を出して、合っているのなら、この順に並行して、その強化の度合いや練習時間を変えていく。
無意識に、しぜんと楽に、気づかないままに上達していくのが理想です。
誰しもそう考えることですが、上達というのは、そこにできるだけ早く、というのが入るから、さまざまな要因が出てくるのです。