夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

歌と声の判断

私は、ポップスのシンガーに接して、共鳴やシャウトの中にも、一つの芯(あるいは線)を捉えるような感覚で判断しています。デッサンの線をひものようによじって細く鋭くをめざしつつ、ハスキーやため息のように、解くことも許容しています。この絞り込みの程度も、まとめるのと同じく、ヴォーカルの裁量に任しています。要は、センスということになります。

 声楽家の判断は、アカペラを前提とした歌唱ですから、共鳴や声量、特にハイトーンでの焦点化(ベルカント的なものとして)の条件の上に問います。しかし、ポップスは、マイクでの音響加工をも含めて、何でもありです。オペラの条件の声量、声域、共鳴を絶対とはしないからです。

 ポップスの何をもって判断するのかは、声楽家、合唱団、ハモネプ、ミュージカルと異なり、複雑です。聞く人の好き嫌いや気分に大きく左右されています。言語と同じく歌われる風土(国、民族など)によっても好まれるものは異なってきます。