夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

研究所のことばと感動

 ことばで伝えていることの限界も私は本のなかで述べてきました。頭でっかちで盲目になる。たかがことば、されどことば。本の方法も理論も、そしてトレーニングも自分に役立てるためにあるのです。それを役立てないばかりか、やり始めたときよりもだめにしてしまう。それは方法や理論にではなく、本人の受け止め方、使い方に問題があるのです。声や体のことでなく、考え方や生き方ですから、本人は気づかないのです。声や体は、死なない限り、何とでもなります。私の方法で死んだ人は知りません。

 何であれ、心から魅かれて、本物だとか、すごいとか、感動したというのが、大切なことです。たとえ、十代のときだからこそ惚れてしまったアイドルの歌でも、あなたの、その心の感受性は純粋で真実です。それを「あんなアイドルは…」とか「それに夢中になった自分が恥ずかしい」となると、嘘が始まるのです。それを本人は成長したとか、めざめたとか、本当のことを知ったとか、これまでだまされていたとかいうのです。私からみると、向上心がゆがんだだけです。頭でっかちになると眼が曇るのです。