結果として、できていった人をみると、欠点を取り除くのを急ぐのはよくないと思うのです。意識が変わり、日常が変わるだけでも、声は変わります。大きく変わる準備をし始める時間を充分にとることです。
メニュは、型としてありますから、ときに、これまでの自分にそぐわない動きを強います。だからこそ、そこに意味があるのです。レッスンメニュには、違和感があるのが当然なのです。
最初、受付けなかった曲がいつの間にかとても好きになる。トレーニングのメニュにも、そのような時間的な変化が必要です。新しいもの、不慣れなものには違和感がある方がよいのです。すぐにそのメニュが馴染むというのは、これまでの歌をくり返しているようなもので、大して勉強になっていないのです。一つ次元の高い感覚に自ら変わることが大切なことなのです。