楽譜通りに歌えない人ばかり教えていると、もう、正しさを100点として、そこにいかに近づけるかがレッスンになります。音楽の基本3つの要素を正しくするのがレッスンの目標となるのです。
プロとやっていると、そこは超えて、歌唱力、その解釈と表現に集中できます。一流に対して、初めて声そのものの問題に入れるのかもしれません。そこでは、音楽、歌、声と3面からアプローチしなくてはならないのです。
ですから、CDだけもってこられてもレッスンが成り立つのです。ある歌のレッスンでは、もっともよいテイクだけ、あるいは、最も悪いのを持ってきてもらいます。前者はコメントですべてのこともあります。後者はそこからのレッスンです。