夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

専門家のズレ

専門家として判断するということは、教えたことにだけでなく、声を多角的にも高次にもみることです。そこでさえ、必ず固定概念、偏見を伴い、自分や自分の先生から教わった経験からみていることに気づくことです。

 それがいかに特定に偏りやすい立場なのかは、トレーナーにもよりますが、プロの専門家として教えて実力も認められているのに、売れない歌手が多いことでもわかります。そういう歌手の多くは、過去の基準、昔よくいた歌手のタイプに多いので、専門家のめがねにかなう分、大衆受けも、新しい時代受けもしません。それどころか、そこからもっとも遠いところにいるのです。

 普遍的な基準であるかのようなクラシックや邦楽も、それがズレていなければ、もっともてはやされるはずです。普遍的にというなら、普及しヒットし続けるはずです。そうでないことがズレていることを証明しています。業界が特定な分野とされて衰退していくのは、その結果です。

 特定化がピークからズレてきているのだから、そこに基づいたり合わせたりするのはよくありません。でも、専門家というのが、そこで長くいたゆえ、学んだゆえに専門だから全くの逆のことをしてしまうのです。