本人と歌とヴォイトレの関係は、これまでいろいろと述べてきたのですが、一言で要約します。
本人がよいと思った声、発声、歌と、本当によい声、発声、歌にはズレがあります。それに気づかないことが、「それ以上」の上達を妨げるということです。
本人の実感、それは、その人の判断を支えるものです。そのレベルが低いからうまくいかないと知った人は、トレーナーにつきます。声や歌に限界を感じたときにアドバイスと改良の方法を欲するわけです。
それは、トレーナーにどのくらい頼れるのか、そのトレーナーをどう選べばよいのか、ということになります。もし、トレーナーを正しく選べているくらいなら、歌や声も正しく選べるのではないかというようにもいえるでしょう。☆☆
ですから、本人がよいと思ったトレーナーと本当にその人によいトレーナーとのズレということにもなるわけです。
今の状況でよいトレーナーと、あなたの将来にとってよいトレーナーも違うのです。ここでは、あなたの将来にとってよい、ということにしたいものです。
元より、選ぶということ自体に無理があります。それは、正しい、間違いでなく、新たに発見を得ていくことで、潜在能力を充分に活かすようにしていくと考えるとよいと思うのです。