夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

23.一般的なヴォイトレ/スクール/トレーナー/レッスン

セカンドオピニオンの役割

私は、研究所の内外問わず、他のトレーナーのレッスンのことをよく聞かれます。本を出しているから、国内は遠方からも、海外からも疑問をいただきます(訳書もあるし、日本の書籍も売られているからでしょう)。 原則としては、そのトレーナー本人に聞くよう…

ど真ん中

トレーナーは、自分の型ではない型がみえるのが嫌なのです。理解できないか、理解しようとしたがらないのです。そのまま自分に置き換えてみると不快だからです。それは、歌手の感性からです。 教えるには自分に置き換えて相手の状態をつかみます。中途半端な…

なぜトレーナーについてもアーティストになれないか

最近のことばで言うと「もってる」かどうかです。これこそが、アーティストの資質なのでしょう。レッスンやトレーニングは、そこからみると、そのために補うものに過ぎないのです。 日本語を話している国に生まれたら、誰でも日本語は話せるようになるのと同…

トレーナーの改善

トレーナーが自信をもつには、自分に合うか、自分をよしとする生徒だけ引き受けることです。そうでない生徒は黙ってやめていくため、当のトレーナーは、そういう人の考えや批判を聞くことがありません。いつしれず、トレーナーは、自己流に偏っていくのです…

クローズとオープン

次につなげるためのきっかけであるレッスンに対し、ワークショップの多くは、それで完結してしまい、初体験の満足、セミナーになっています。カルチャーセンターにしても全3回とか全12回とカリキュラムを組むことで、予定調和的にクローズしてしまうのは同じ…

教え方に合わす

器用というのは、人間的に、ということなら、どのトレーナーともうまくやれることです。案外と仕事の力に近いのですが、うまくレッスンの指導を取り入れて活かせるということにもなります。つまり、教え方に合わせられる才能というのがあるのです。 その上で…

価値をつくる

下手にトレーナーにつかない人やトレーナーに合わない人の方がアーティストになるのは、トレーナーのレッスンが邪魔しているせいということもいえます。でも、それはトレーナーの使い方も悪いのです。 一方的に依存する。たとえば、ときに自信にあふれた歌手…

邪魔

本来は、上に大きく伸びつつ地中に深く根を張るのが望ましいのですが、ここでもいくつかのタイプがいます。深く深く根ばかり張るようになってしまう人もいます。深くしても上に出ないで浅く広く張る人もいます。上にだけ伸ばす人も、横だけに伸ばす人もいま…

レッスンを通して、何を得るのでしょうか。それは新しい声、新しい感覚、新しい自分、つまり、大きく変わった自分に出会うのです。それを「今すぐに」というから、今の自分を変えていきたいというのも、変えるスケールが本当に小さくなってしまったのです。…

教育ビジネス

夢がかなわないのではなく、真の実力が身についていっていないだけです。 この点については、クラスで平均点を取れたらよいとか3年続けたらよいなどという甘いものではありません。だから「わかりやすい」とか「やさしい」などというCS(顧客満足度)におい…

真逆へいく

真理は、自分も超えているというのがわからないなら、自分の考えると正反対、真逆な方向がよいということです。多くの人ができないことなら多くの人の進む方へ行かないことです。理解を超えるという意味では、逆の方があなたの可能性を大きく開く確率は高い…

100パーセント

他のスクールで、ヴォイトレで歌い手が伸びないと相談を受けることがよくあります。大体は、本人が100パーセント出しきれていないからこそ、全力でやるべきなのに、それをトレーナーを「お目付け役」として使っている感じです。家庭教師で例えると、机の前に…

伸びしろ

「声は日常の中にあるから、楽器のようにいかない」ということは、先生やトレーナーを選んだり、方法メニュを選ぶのにも、思っている以上に難題となってくるのです。 まして自分の性格、個性や評判などを気にするようになり、本やCDや、ネットの多くの情報に…

大きく学ぶには、選ばない

自分に身についていなくて相手に身についているものは、自分には判断はできないのです。それを判断できるトレーナーを選ぶのに、自分ですぐにわかると思うくらいなら、それは身についても大したものではないといえます。 大きく学ぶことは、大きく自分を変え…

日本の発声マニュアルはヴォイトレでない

日本のヴォイトレのマニュアルメニュは、ほぼ調整のためのヴォーカルアドバイスです。この100パーセントをベースのこと、つまり最低条件とした場合、これは無意味に転じます。 今の日本のように、トップレベルの歌唱でブロードウエイの予選にも通じないとい…

個性とくせ

「個性」と「くせ」の違いは、基礎に基づくかによってで、それは a.確実な再現性 と b.さらなる高次の可能性をもたらすか にかかっています。 私は、プロや天才(最高レベルのもの、日本では天然としてもよいのかも)と凡人(人並みを目指すもの)は、共通し…

本当に満足?

マニュアルメニュのトレーニングは、早く1、2割よくなって、それから先は限界になります。 多くは、経験が乏しく平均以下の人が、トレーナーについて声を出しながら曲に慣れていったため、人並みになれたということです。ですから初心者で入り、そこで終わる…

逆こそ真実

プロセスを進めていくマニュアルというのは、正しさを求めて自ずと間違えてしまうことになるのです。いろんなヴォイトレ本が出ています。しかし、レッスンのマニュアルは、マニュアルゆえに大して効果が出ないのす。 つまり、 1.誰でも 2.すぐに(早く) 3.楽…

表面より内面から

幼児向けというのなら、時間をかけて成長とともに変じていくというのでいいのでしょう。感覚が入っていき変わるからです。しかし、大人であれば、少々意図的に感覚を変えようとしないと、まず変わりません。気づいたら合っていたというようにしないと高いレ…

声を目的としない

「ヴォイストレーナーについたのに、大きな声が出ない」「お腹から声が出ない」「腹式呼吸が身につかない」と、そういうことで、人づてに紹介されてくる人も増えてきました。そのトレーナー自身が腹から声が出ていない、のど声である、呼吸も浅いのに、なぜ…

ヴォイトレよりよい方法

30代くらいまでの若いトレーナー、自らの声もまだ完成していない人の方法は、目的や求めるレベルを明らかに異としていることが多いものです(これも、たくさん取り上げてきたので、ここでは省きます)。そのくらいのことなら、カウンセリングやコーチング、…

「鍛えること」へのタブー

声に対してどこまで求めるのかは、ヴォイトレを求める人に共通する問題でしょう。でも、声はツールでありメディアです。それを媒介にして何を伝えるのかばかりに目がいきます。声そのものの必要性は、目的やその人自身にもよります。しかし、ヴォイストレー…

調整だけになった

フィジカルトレーナーは、自らが体験してきた厳しい調整能力を持って、素人の体をみるのですから、大して勉強しなくとも簡単に調整できるのです。第一に、習いに来る人に「正常な姿勢や正常な使い方の人は、ほとんどいない」からです(それは、ヴォイストレ…

すぐ出る効果

初心者や、一般の人が対象となると、方法は、自ずと次のようになります。 1、誰でもできるチェック(ゆがみ、偏り) 2、それを直す方法、体操や運動(1日5分ほどで3~5回くらいでゆるやか) 3、その効果の実例の提示 驚くべきは、そこで謳われる効果です。1…

フィジカルトレーナーの盲点

現場のトレーナーから理想と現実の矛盾について相談をされることがあります。私もこのことにずっと触れてきましたが、論としては、「理想を中心に」、あえて「理想的に取り上げよう」としています。 長期的な視野に立ってこそ、トレーニングの意味があるし、…

相性

あなたが好きなトレーナーは、あなたが好きだからうまくいくようにみえます。それは人間関係であって、レッスンの成果は同じではありません。あなたが合わないトレーナーとやって、そこで成果が得られたら、それはもっと大きいです(トレーナーを方法に置き…

基本と極端、はみ出し

他人が与えたメニュで難しいことをやるよりは、自分の選んだ一つのシンプルなメニュを使うことが大切です。それを極端に長くしたり大きくしたり高くしたり低くしたり変じさせてみましょう。その方が気づきやすく学ぶところも大きいでしょう。気づけるように…

使えない教材

声にはメンタルとフィジカルの要素が大きく関わります。だから、やる気だけで大声を出すしか取り柄のないようなヴォーカリストも活躍できているのです(ここでは日本人だけでなく海外のヴォーカリストのことも言ったつもりです。今の日本人のヴォーカリスト…

スクールでの限界

ヴォーカルスクールやカラオケ教室は、私からみると、普通に歌える人が少しうまくなると成功といえるところです。本人がとてもうまくなりたいと思っても、根本的にはさして変わらず、短期で少しうまくなって終わるところです。 それはうまいということが、聞…

合唱でのヴォイトレ

ヴォイトレを表現と基礎と両方でみるという私の立場は、当たり前のようでいて、業界では異質のようです。たぶん、執筆した本から、新たな分野のチャレンジャーが多くいらしたこと。こちらから出向いたからだと思うのです。 実用の範囲が定まっている分野では…