日本のヴォイトレのマニュアルメニュは、ほぼ調整のためのヴォーカルアドバイスです。この100パーセントをベースのこと、つまり最低条件とした場合、これは無意味に転じます。
今の日本のように、トップレベルの歌唱でブロードウエイの予選にも通じないという現状、100パーセントというのを本人の能力の限界でなく、不足したトレーニングの絶対量としてみなくてはなりません。それが100なら100を発揮し尽くすのでなく200にする訓練が必要です。
だからこそ、トレーニングをすべきであり、ヴィオトレはその名の通り、声のトレーニングです。さらなる高次の可能性をもたらすための器づくりです。まずは器の拡大、体や感覚の強化トレーニングとして捉えることです。