夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

23.一般的なヴォイトレ/スクール/トレーナー/レッスン

トレーナー選びのズレ

メニュや方法に、全ての人に当てはまるもの、どんな状態にもよいものはありません。メリットがあればデメリットもあります。大きな効果や早い効果を出すものは、相手や使い方においては、ハイリスクになることが多いです。まして、早く大きく変えるとなれば…

CD教材の見本の害

実際のヴォイトレの大半は、歌の共鳴コントロールだけです。それも声楽家のソプラノや合唱団ならまだしも、ポップスでは、トレーナーが、のど声と区別がついていないケースさえ多いことも指摘してきました。 トレーナーのCDの見本を発声として聞いてみてくだ…

回復での限界

医者やトレーナーは失われたところを補充して戻そうとするのです。それは調整であり、トレーニングではありません。完全な調整ができなければマイナスになるのです。プロへのヴォイトレでさえ、今は、初心者のカラオケの点数を一日で上げるのと同じようなこ…

悪循環と限界を断つ★

最近は、いろんなところを渡り歩いてここにいらっしゃる人も少なくありません。私の本を最初に読んでいたのに、他のところを回られてから、またここにいらっしゃる人もいます。レッスンも他で受け、海外に行ったり、また、著名な人に会ったり専門家、医師や…

知識と原理

今のヴォイトレでは、発声も、運動や姿勢、その周辺での筋肉の形や働きに、どうも関心がいくようです。その名称と働きについて知っても声はよくなりません。知ればよくなるというのは、思い込みです。そういうことは、トレーナーが、本来、使うこと、伝える…

「科学的」

科学的なことを求めるにも、解剖学のような動かない図版や、発声の声帯振動、横隔膜の動きといったメカニズムでの知識は、実践や声の育成には、大して役立ちません。レッスンという現実の場のなかで、科学的な態度のとり方としては検討していくことは重要で…

専門家のズレ

専門家として判断するということは、教えたことにだけでなく、声を多角的にも高次にもみることです。そこでさえ、必ず固定概念、偏見を伴い、自分や自分の先生から教わった経験からみていることに気づくことです。 それがいかに特定に偏りやすい立場なのかは…

形と音のイメージ

ものの形の方が、ものの動きよりわかりやすいのは、視覚で静止したものを捉えるからです。ものの形が動くとしても、音の動きよりは、よほどつかみやすい。音や声は、形に隠れスルーされがちです。現実にあるのに気づかないことも、多々あります。音楽家は、…

ほめるということ

その人のメンタルにいろいろ問題がありネガティブ思考なときは、自信をもたせることが肝心です。そこでレベルを落とします。小学生のレベルに設定したら誰でも大褒めできます。でも、いつかは、レベルを高くしてほめられない課題設定をしなくてはいけません。…

研究、実験の不毛

まずは、真剣に取り組んでいるか、そこからでしょう。目的を声に定めるとは言いませんが、ヴォイトレが声でなく、別の「○○のため」で、本質をみえなくしてしまうことが少なくありません。例えば、「声の研究のため」といい、分類したり、いろんな声をまねて…

声と創造

言語もその歴史や地理、風土も知ってこそ舞台で歌えるというのが、声楽家や学者や真面目な人で、彼らには信じられない考え方でしょう。学べるものは学べばよいのです。学び方というのは、効率を考えるために、すぐに出来上がったもののまねに終始します。語…

声のスケール

日本人の歌手については、ベテランになるにつれ、歌のスケールが小さくなるのが真相です。それを円熟として、寄り添ってくれるファンがいるからです。もちろん、表現上の効果としても無駄な大声を徹底して省く方が効率的なので、どうしてもそうなりがちです…

日本の客の甘さ

多くのレッスンやステージを合わせても2、3年に2、3人、2、3曲出ればよいのです。 すぐれたヴォーカリストは、お客の求める歌のステージをスキャンして、その上をいきますからヒットします。ところが客がそれなり厳しくないと、一流の客がいないと、スキャン…

問題の解決

例えば、「高音が出ない」でも、「滑舌が悪い」でも、10も20も、その要因があります。解決法を400字くらいで述べられるのは、一般的に、個人の事情を切り捨てるからです。一人ひとりをみると、多くの要因が複雑に絡み合っています。本やブログの限界はそこに…

得意、不得意のノウハウ

べテラン歌手が年をとると、健康のアドバイスをするようになるのと同じく、できなくなって、わかることもあります。できないのをできるようにするところから教えられる。そこで経験してようやく手順化できるのです。 つまり、得意なことも不得意なことも教え…

才能と盲点

才能と素質があって、たやすくできてしまったがゆえに、人を育てる術を学べないことはよくあります。若くしてプロになる歌い手や俳優などは、その典型です。大して習わないで、一人でけっこうなところまでできてしまったからです。 それから、どこまで伸びた…

工夫を学ぶ

本人はいろいろ工夫しているつもりでも、これまでやってきたやり方しか、大体は、使っていないものです。トレーナーにつくからこそ、今までやっていないやり方、知らないやり方を学ぶチャンスなのです。合わないのは、気にしないことです。 合わせなくてもよ…

一般的なヴォイトレで欠けている要素☆

「両手(隻手)を叩いてどちらの手が鳴ったか」という公案があります。声も、少しずつ表層を剥いでいかないと芯は出てきません。特に女子アナやアニメの声優さんは、表層の上に塗料を塗ったような感じですから、けっこう大変です。今の日本の社会では、メッ…

心身の自立

トレーナーの期待に応えようと、まじめで熱心で心やさしい人は、そこで身構え、緊張し、うまくいかないことが多いです。それは、トレーナーに振り回されているのです。そこから自立することが先決です。自分を取り戻さなくてはなりません。自分の体、心であ…

声の強化とコントロール

ヴォイトレなのに、発声のよい状態の保持、あるいは、調整だけをもってトレーニングと思っている人が多いことについて、これまでも触れてきました。それらは、トレーニングの前提であり、トレーニングとは違います。ウォーミングアップやクールダウンのよう…

可能性と制限☆☆

ポップスや役者はその人「独自」で、方法まで多彩ですが、ここにくる全国のトレーナー、スクールからの生徒さんや本、CD、DVDなどで、ほぼ浅く広く捉えているつもりです。 大体は、目的、レベル、タイプとずれていても、トレーナーの感覚や考えが浅いだけで…

すぐにできたのトリック

「○○ができた」は「でも○○はできなくなった」が隠れていることがほとんどなのです。「○○のやり方で高い声に届いた。けれど、今まで出ていたしっかりした声が薄まった、浅くなった」それで、次に両方ができるようになれば、ようやくよくなったといえるのです…

結果として

私は、他のトレーナーについて語りたいわけでもないし、他のトレーニング方法について論じたり否定したりしたにのでも、そのことで自己肯定したいわけでもありません。トレーニングということを取り上げるのに、トレーニングしている人の現状に触れないわけ…

技術とノウハウの壁

トレーナーの中には、とことん技術論に凝っていく人がいます。ここで、ときおりお会いすることがあります。そういうときは、せっかくなので、いろいろとお伺いします。私は、本当のところ、技術論、方法論にはあまり興味がないのですが。 トレーナーにも話を…

習得するとは

トレーナーの方法でよくなったと、それを過大に評価しては依存になりかねません。教わるのでなく、自分が自ら体得したようにしていかなくては、本人のものになりません。時間はかかります。できたとしてもトレーナーから離れると、本人のものになっていない…

トレーナーの死角

トレーナーは、テクニックとして、軽く弱く声をコントロールしてきたことの方向から人に教えます。しかし、自分がそこまでに身につけていた基礎力を忘れている、気づいていない、無視している、もしくは、無駄だったと思って捨ててしまっていることが多々あ…

刺激する

声は声帯で息を音に変換するのだから、体の大きな筋肉の増強のプロセスとは異なります。舞台での肉体芸術ということでは、そこを支える心身に求められる条件は、アスリートたちに近いのです。ですからトレーニングにおいて、いつも与えられている刺激量より…

動画とことば

動画の教材も多くなりました。ことばで伝える何百倍の情報が、動画では、声や歌でも数秒で伝えられます。ことばよりも動画はわかりやすいため、よく伝わるように思えます。その反面、間違いやすいことも助長されます。 動画だけでヴォイトレがうまくなるなら…

一般論でなく各論

声楽家は、発声を他人に習うことの必要性を知っています。オペラという舞台が日本人の日常とはかけ離れたところにあるからです。その点は、クラシックバレエにも似ています。(なのに、なぜバレエの方は、日本人も世界レベルに達する人が出るのかということ…

セカンドオピニオンのすすめ

私の場合は、研究所内のトレーナーでよく知っているケース、外のトレーナーで、ある程度知っているとか面識があるケース、そこから生徒が何名かきていて知っているケース、私のところのトレーナーがよく知っているケース、誰もまったく知らないケースなどが…