「○○ができた」は「でも○○はできなくなった」が隠れていることがほとんどなのです。「○○のやり方で高い声に届いた。けれど、今まで出ていたしっかりした声が薄まった、浅くなった」それで、次に両方ができるようになれば、ようやくよくなったといえるのですが、大抵、できている一方しか残りません。そこは、今はよいと思っても、完成したならまだしも、大半は先のみえないプロセスで止まったまま、固まったままです。そのために3、4年後の可能性が狭まったということになるのが、私がみるには普通です。
そこでできたと言わずに、隠れていることを指摘するトレーナーは少ないし、本人が気づくことは、まずありません。たかが数年先のことも感じられないから初心者なのです。