余裕があり、煮詰まらないとしたら、低いレベルでやっているからです。高いレベル設定ができていないからです。それでは、少し上達したあとに伸びることもありません。何が必要かがわかっていないからです。
「周りから『うまい』と言われて、これ以上どうすればよいのか、どこが悪いのかわかりません」という人も研究所に来ます。全国には自信のある人はたくさんいると思います。そのなかで、自らを省みられる人が来るのです。こんなのも質問としてあるのです。
それに対して、直ちに教えるのは必ずしもよくないのです。その教えを受け止めるかどうかと押し付けた答えになります。
大半の人は、自分の好むような答えをくれるトレーナーを選ぶことになります。ですから、その答えはすでにこれまでに思ってきたものと大して変わらないのです。それをもって多少修正されても、そうは伸びません。
しかし、次元をアップするとなると、これまでの全てを捨てる覚悟が必要です。出だしの一フレーズでさえ、すべて否定されるくらいの革新を迫られないと、人は、特にやってきた人ほど、変わらないのです。
選ぶ必要はない、チャレンジすればよいのです。そこで無理なら戻ればよいのです。仮に、すべて捨てても本当に必要なものは残ります。捨てるために、一つ上に挑めばよいのです。
ということで、どう転んでも、安心できるプロセスを結果として与えるのが研究所のレッスンでありたいと思っています。今の力を維持しつつ革新する、そのために、いろんな考えややり方があるのです。見通しやケース事例を、本人にそって丁寧に話すところからスタートしています。