スタジオでの同席や見学は、TVカメラが入るように現場へ介入してしまうことになります。それによって、場が変わります。登場人物が増え、クルーも中に取り込まれてしまうのです。これはマジックミラーでみるわけにいかないのですが、録画でみることで、ある程度代用できます。ここでは、初回のレッスンは、原則として、記録、収録しています。
どんなに多くの生徒をみてきたトレーナーでも、トレーナー自身への評価については、いつも10人以上のトレーナーのレッスンを見てきた私のような立場の経験はありません。
メニュや方法は、生徒とともにあるのでなくトレーナーとともにあります。それはトレーナーと生徒の間にあるのです。一人のトレーナーが一人の生徒だけをみても、正しい判断なかなかできません。というか、正しいとはどういうことか必ずしも明確でないし、そういう判断の必要もないと思われているからです。
1.トレーナー自身の経験
2.生徒一人に教えた経験
3.生徒多数に教えた経験
4.他のトレーナーが教えているのを学んだ経験
ということで、この順に豊かに客観的、多角的にみられるようになっていくのです。
そこに同じ生徒を他のトレーナーが2人以上で教えるのを見る経験、それを同時進行、あるいは、順次(引き継ぎなど)で見ることを含めています。どちらもあまり、他所では得られない経験です。
トレーナー自身が他のトレーナーから引く継ぐケースがあっても、ここのように情報や経緯をカルテとして引き継いではいないでしょう(スクール内では可能なところもあります)。
何より、同時期に異なる複数のトレーナーのレッスンのプロセスをみてはいないのです。