私は1日に12時間以上の個人レッスンをしていて、自分がレッスンに通った時よりも声が鍛えられました。くり返して同じにできること、まさに、日常が声を出す毎日でした。
そのときにわかったことがあります。よい声と、強い声、タフな声、ハードに仕事に使える声は違うということです。もしかすると、日本では、よい声が歌声、タフな声が仕事の声という仕分けなのかもしれません。
そのときから今に至るまで、私が使っているのは、どちらかというとタフな声です。ヴォイトレのトレーナーですから、私のが声の見本と思う人もいます。出来上がってしまっているので、私としては、そのなかに働くシステム、つながり、系を感じて欲しいのです。そこが同じですが、出してくる声は応用されるので違っていてよいのです。