歌は、時間芸術ですが、天才は、時間を軽々と超えるのです。時間が空間となって全体から絵を捉えるように逆流していると、私は、美空ひばりの歌から気づきました。ただ、それは日本人としての最高であり、一直線上での舞い、すり足での動きのように思うのです。
閃きと同じで、時系列ではこないし3次元の枠も、いともたやすく破ってしまうのです。そして、全てが一瞬で腑に落ちるというものです。瞬時に組み合わさってジグゾーパズルができあがるとでもいえるのでしょうか。
ひばりのは、全てのピースがぴったり納まり、無駄がないのです。海外の一流歌手のは、断片もたくさん余って使わないものもたくさんあるように思います。日本と海外との違いなのでしょうか。