夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

発声で正しいこととは☆

「発声に正解、そんなものはない」というのは、何回も答えています。ここでは、別の角度からみましょう。発声が正しくとも、多くの人はそれゆえにプロにもなれません。正しくなくても、一部の人はそれゆえにプロになっていると思ってください。この「正しい…

日本のポップスの行方

日本のポップスに関しては、早くも古典芸能化しているとさえ言えます。スタンダート曲というのは、日本では、今のがよくないから昔のもののカバーで成り立っていく、というプロセスで成立しています。そのことを、身をもって私は知ったわけです。自分の時代…

プロ歌手の教える理由

寿司屋を2か月で独立、ラーメン屋も3か月で開業できるようにするような学校ができたのは、よいことでもあると思います。歌やドラマ、映画の世界では、素人を3週間でプロにするようなことさえあるのですから、特に驚きません。しかし、それは楽器のプレイヤー…

プロ歌手の教える理由

寿司屋を2か月で独立、ラーメン屋も3か月で開業できるようにするような学校ができたのは、よいことでもあると思います。歌やドラマ、映画の世界では、素人を3週間でプロにするようなことさえあるのですから、特に驚きません。しかし、それは楽器のプレイヤー…

プロ歌手が教えられない理由

プロ歌手の多くは、教えません。そこには、歌手特有の事由がいくつかあります。楽器のプレイヤーとは違うということです。 1.自己流でうまくなれた。人に学んでいないので教える体系がない。 2.シンガーソングライターで、作詞作曲演奏も加えた総合力であ…

教えないという教えについて☆

教えても教えきれない、教えたことは使えない、教えなくてはいけないことは教えても仕方ないなど、これまで教えることについて述べてきました。 ホリプロの社長も言っていましたが、「プロの世界で教えたいという人から学ぶべきことはなく、教えない人からど…

科学についての結論

「科学は、気の向いていない人に真実を飲み込ませる唯一の方法」とマズローは言いました。つまり、本当はそうでないと思う人が科学によって騙されるということです。でも、騙されたことに気づかないからこそ、偉業が成し遂げられることがあるのも事実です。…

トレーナーのサービス

トレーナーは、自分の経験そのものより、これまで経験してきた指導相手のタイプと、その結果からルーティンワークをします。そこに、具体的な情報、あなた特有のものがなければ、そのまま進みます。 仮にここにサービスを求めるなら、トレーナーに丸投げせず…

ゼロの声

正しい理論、正しいメニュは、正しいというだけで怪しいです。とはいえ、それぞれに違いもあれば共通のこともあるのです。しぜんの声、自分自身の本物の声、と言うと嘘くさいのですが…、ナチュラルに心地よい魅力的な声は、確かにあります。神がかった声もあ…

理論からの脱却

しぜんにできてきたものを理論化して、発表している人でも、そこで、その無理さ、限界や制限をわかって、疑い、次へ進もうとしている人と、自分のが完全な理論だと有頂天になっている人とは勝負になりません。むしろ、しぜんにできたままの方が、そのままで…

理論の使い方

どんな理論も、それをつくった人がつくり出した背景や状況があります。それは一部しか公けになっていません。どの理論もすべてに通用しないし、現実は、理論に落とし込めるほどシンプルではないのです。 さまざまな仮説は、自らの叩き台になります。全く使っ…

声と頭

声は身体が古くに獲得した知恵です。ですから、頭で考えて発声を妨げないことに尽きます。頭で理解しようとすることが、どれだけ妨げるのかは、ポピュラースクールの歌手希望の人の声と、どこかの坊さんの声を10年後に比べてみるとよいでしょう。 スクールで…

すぐにできたのトリック

「○○ができた」は「でも○○はできなくなった」が隠れていることがほとんどなのです。「○○のやり方で高い声に届いた。けれど、今まで出ていたしっかりした声が薄まった、浅くなった」それで、次に両方ができるようになれば、ようやくよくなったといえるのです…

適度な発声プラン

発声の適度というのが、その人のその日の状態によっても違います。さらに人によって相当違うということです。それをきちんとつかんだ上で、どうするかなのです。それを今の自分の状態だけでつかんだら、その枠から出られなくなるのです。 何回も声を壊したり…

問題にするかという問題

問題は、問題として取り上げるかが問題であって、あまり問題とせずに、メニュを楽しんでいたら自ずと解決していく、それが理想というか、唯一のワープ法です。 できないというのは、必ずしもだめなのでなく、長所を見つける手立てになるということが最大の理…

オリジナルのメニュ

使えるマニュアルで、レベルや人によっては使えない、いや、使わずにもっと他によいメニュや方法があることを忘れてはいけないということです。自分自身のメニュや方法をつくる力をつけるために先人のメニュがあると思うべきです。 多くの場合、本人が人まね…

滑舌の最終的解決

滑舌に悩む人に、早口ことばで、と考えて実行しますが、それで直らない人とか、その上でさらなる完成度とか表現力を問う人には、早口ことばは、もはや最適のメニュでないわけです。 元より、発声が発音の基本ですから、発音から発声―呼吸と、基礎を掘り下げ…

包括する器づくりと止場☆

ときに、問題として考えない対処法、もちろん、問題として取り上げた上で保留したり、より具体的な問題に置き換えていくこともあります。 最終的には、器をつくって包括する、つまりA―Bの対立は、A―Bを含んでしまうCという、一つ上の次元に行くと問題そ…

枠外の解決法と精度

枠外の解決法のアドバイスは、トレーナーなどでなく、他の経験をもつ人を使うのが有効です。大きな声が出ない―ではマイクを使いなさい、これで立派な解決法になることも少なくないです。 同じ枠外でも精度を甘くするメニュやレッスンは、私としては、好きで…

声量の限界と克服

ここに来る人のなかで、「養成所で、もっと大きく声を出すようにと指導されました」と言う人は少なからずいます。大きく出せるのに自分の考えや解釈で出していないなら、「大きく出せ」でよいのです。しかし、心身も含め、発声能力以上のものを求められても…

問題の背景とは

母音を曖昧にして、そのまま高く大きな声にする、などというトーレニングがあります。前提として、高く大きな声は本当に必要なのか、ということを問うことも忘れてはなりません。つまり、どこまで使いたいのか、代用はないのかなど。 例えば、低く低く出して…

科学と芸術

科学とは、対象を客観的に研究して普遍的な法則や理論、方法を創り出すことです。それは、主観に囚われないことを前提としての態度、スタンスです。しかし一方、客観と直観のまま、深めていく、みえないものを観ていくことの必要な世界があります。 証明や立…

科学はマニュアル☆☆

科学は、やり方さえ定めると、誰でも同じ結果を出せます。そういう意味では、マニュアルなのです。科学は何でもマニュアル化できるから、すごいのでなく、マニュアル化できるものしか扱えない、つまり、ある分野においては、大して重視できるものでないとみ…

説明できないことでやる

高いレベルにおいては、説明できないことだけで舞台の歌唱や表現が成し遂げられていくものだからです。ありえないことをやっているのが一流だからです。そこに説明できることはなく、もしそれが語られていたとしたら、現時点においては、解釈、仮説、説明の…

謎解きで混乱しないこと☆

私やトレーナー、専門家の説明できること、そのなかで“科学的”なことというのなら、とても限られているのです。むしろ、科学的な説明を入れることで、実際には混乱を引き起こしているともいえるかもしれません。 声やヴォイトレの科学的な側面を知るなら、本…

解明されていない☆

どんな問題も、質問してくる人と答える人の関係において、成り立つ、あるいは、納得のあるということでしょう。そこに、いちいち立ち入るつもりはありません。聞いて満足してモチベーションが上がったり、すっきりするのであれば、それでもよいでしょう。そ…

科学的に正しいレッスン☆☆

ここのところ、科学的に解明されたことに基づいたレッスンを求めにいらっしゃる人がとても多いです。紹介でいらっしゃる人と、本やホームページで、私の説に同感していらっしゃる方が多いからです。 そこで「科学的にはどうなのか」という説明を求められるこ…

脱力

本当に脱力したら倒れます。立っていられません。リラックスも緊張を抜いたら使えません。体の力を抜くのでなく、入れるところには入っている、余分な力、必要ない力を入れずに行うのです。 ですから、急にできなくてよいのです。できるはずはありません。少…

バージョンアップ

声がバージョンアップする、それを目的として欲しいのです。ヴォイトレなのに、目的が、その他の応用に行きすぎている人が多いのです。メニュも方法も感覚も、全てがバージョンアップをくり返していきます。 決まったやり方、固定した声や技術を求めないよう…

面談カウンセリング(Ⅱ)

声を出すとか歌うのは、日本人にとっては鬼門です。与えられた状況では、安心してカラオケなどを楽しめるのでしょうが。 「音源はありますか」とも聞きます。即興では大変なので、また発声練習なども、そのパターンに慣れていないと却って声が出ないので、そ…