夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

29.ブレスヴォイストレーニングメソッド

過去は変わる

歴史は、勝者、つまり時の指導者によってつくられます。それは、過去の事実を自分がこれから治めたい方向に合わせて都合のよいように記述して残していくからです。 私たちでさえ、過去を語るときに、必ずそうしたバイアスをかけています。 相手にどう思われ…

なり切る☆

私は、昔、自分の判断に自信がもてないとき、歌に関しては、すぐれた歌手の○○なら、こう歌う、あるいは、こう判断すると置き換えてみました。役者のときも、噺家のときも、一流のアーティストを体に入れておけば、彼らの体感覚で補ってくれるからです。 次に…

基礎にも段階

イメージが雑だと、身体もそのように動きます。最初は大きく動きましょう。そして、次第にていねいに細かくして直していきます。 声は、イメージさえとりにくいものです。しかし、順番でいえば、同じだと思います。足が上がらなければ空手もK-1も勝負になり…

訓練の意味☆

私は水泳をしていて肩の動きを教わりました。肩の可動域が大きくならないと、クロールでも自らの腕が水から抜け上がらないのです。その必要なほどには動かないので、いつも準備運動で肩を回していました。 このようにフォームだけいくら直そうとしても、体が…

居つく☆☆

今の身体のままでいくら調整しても、それは、型を理論通りに覚えるのに精一杯でしょう。それだけでは、足が動かず、飛んだり跳ねたりもできず、居ついてしまいます。 強さと細やかさの両立、それを、かつては強さにだけ、今は細やかさというかナイーブ、繊細…

きく

五感で受け止めることを「きく」といいます。きくというのは聴覚だけではありません。酒を利く、香をきくということもあります。 全身全霊で聴く、全細胞で聴く、音楽や声が全身にくまなく浸透するように聴くのです。 ヴァイオリンの音のように、ソプラノ歌…

ドラマとリアル☆☆

私が社会に出た頃、モノをコト化するとか、ストーリー化していくといった手法がもてはやされていました。それは、生活に即してのイメージに実感を与えているようにみえました。 しかし、その多くは、ドラマのようにできすぎていて、シンプルな頭の中での空想…

入口

私がついた最初の師は物理学者で、仏教や禅を研究していました。いろんな公案を取り上げていました。どちらもわかりようがなかったことが、私には幸いしたのかもしれません。 なぜ、そんなことをするのかわからないことをしている、そこに情熱をかけている、…

ハードの後に

相手を高めるのは、よい状態にしなくてはいけないのですが、日本男児たち、かつての指導者の多くは、パワーだけでまっすぐにぶつかっていく術をよしとしていたように思います。「鉄は熱いうちに打て」のごとく、いささか荒っぽくハードでした。すると、失敗…

判断できないこと

相手の力を自分の器で推し量って習いにいく人がほとんどです。自分のためにすることだから、自分で判断するというわけです。自分のことは自分が一番よく知っていると思っているのです。そこをまずは疑った方がよいと思います。 その人に力があれば、その言動…

枠組み

何事も、教えられたとき、その言動そのものを学ぶのではありません。なぜそうした言動が出てくるのかの枠組みを学ぶのです。それを捉えることからはスタートできないときには、形から入らざるをえないのです。 少なくとも、自分以上に相手はできている、そう…

社会に挑む

常に挑まないと、いつも言われたことしかわからず、言われないと動けません。同じことは、言われなくてもできるようになるかもしれませんが、同じではないこと、新しいことには対応できません。 教科書で知識は学べても社会を学べません。社会で活用できない…

自己流と習得の違い☆

全くの自己流で学んだときが+5としたら、そこから誰かをまねたときはメリット+1でデメリットは-5、つまりトータルはマイナスになるでしょう。しかし、このマイナスは+1が、いつか+10になるために必要なのです。 私は+5で―25くらいになったときには、ス…

形と実☆

武道は、師が先をとり、弟子は師に追いつこうとしていくので、このプロセスがわかりやすいです。ですから、師に負けてばかりいても充実感を得られるのです。そのわかりやすさは、うらやましくもあります。 最終的には、師でなく自分の先にあるもの、それは、…

わからないもの

相手が自分よりもすぐれたものを持つと思ったとき、「自分が考えても同じようにはわからない」と思わないのでしょう。私は、そのように思っていました。 でも、最近は、上下関係に厳しさがなくなったせいか、競争などで厳しく育っていないせいか、時間をかけ…

まねることの先

トレーナーをまねるのは学ぶことの初歩ですが、完全にまね切ってはいけません。トレーナーの心身、声をスキャンしてみると自分とのギャップがあります。そこをどう似させて詰めていくのかが多くのレッスンのようですが、実は、埋まらないギャップを知り、そ…

ズレ、無理、矛盾に学ぶ

学ぶ=まねぶことにも、私は、誰か一人のトレーナーで模範を示し、見本にするのでなく、二人以上のトレーナーをつけて幅をもたせます。つまり、ギャップをあえておきます。(研究所のそうした独自の指導体制については、ここでは略します)。 ギャップとはズ…

現状で把握をする

現状を知るチェックシートです。 身体的健康 病気、怪我、痛み、気力、体力、心配事 外交的、楽観的、調和的、ユーモア、自立心 自尊心、教養、思想、宗教、個性 やさしい、親切、感謝、愛情、対人関係、友人 収入、財産、モノ、住居、趣味、娯楽、生きがい …

協力する

「皆、仲良くしろ」でなく、「仲良くしなくても意見は聞き、尊重して協力しろ」ということを教えるとよいと思います。 利己的欲求は20代をピークに利他的になっていくそうです。なので、大人になれない人ばかりにはならないように願いたいものです。

機能を高める

声の機能を最大に使いたいなら、身体を機能的に使えるようにすることです。 できないことをできるようにするには、すぐに、部分的な目的での完成を目指さないことです。全体を底上げしていくことで結果、解決していくように考えることです。 高い声を出した…

芯と共鳴

声=体とは、体についている声、芯のある声をもっているということで、軸、縦の線などと述べてきました。呼吸で声を生じ、共鳴させます。芯と共鳴の2つの条件がいるのに、多くの人は、共鳴だけでコントロールしようとして息詰まるのです。☆

コンディショニングとグッドの声

ヴォイトレで、声の調整をするというのは、整えるというのになるので、ヴォイスコンディショニングと言えばよいと思うのです。 ここで私が述べている調整の声とは、ベターな声のことです。 それが、今のしぜんでベストの声であるというなら、グッドの声でよ…

感じとる

どんなにできなくとも、感じとれるなら先があります。感じとれなければ、感じとれるように努めましょう。感じなければ感動もしないのです。感じとれるからできるようになるのです。 次に感じたことを自らやろうとしても、うまく一致しなくなるから、基礎条件…

3つのステップ

声は、喉で出す→頭で出す→胸で出す、という方向にいくとみてもよいでしょう。あるいは、喉で出す→全身で支える→しぜんに響きが集まる、という方向が深いかもしれません。 これをa応用―b基礎―c応用とします。部分を全体でやるために意図的に全体、まさに体全…

月輪観

研究所に、冥王星のポスターが貼ってあります。それを元に丸いのをイメージします。そして「あー」と声を出します。(阿字観) お寺には、唱える真言が、ひらがなで書いてあります。せっかくですから唱えてみましょう。 「のうまく さまんだ ばざら だん せ…

力感と声の重さ

声の重心をイメージして、体をボールのように感じてみましょう。これは身体の重心を感じることが元になっています。声を身体化させるのです。芯、線、中心、でも、一つでないかもしれないし、その一点といっても不動ではないと思うのです。 たとえば、剣は、…

改め続ける

本は書き続けていますが、多分、マニアの人よりも他の人の本を読んではいないでしょう。知らないこと、わからないことだらけのなかで、まとめられるのは、その理を捉えているからと思います。これを法とか本質と言う人もいます。原理の理、法則の法です。 で…

基準

芸術において、基準とは、難しいものです。多様性に支えられ独自の個性こそが問われるからです。とはいえ、ピアノ、バイオリンなど、楽器には個性があっても、聴くことだけで決まるので、基準は明確です。コンクールの採点のフェアさは、ときに疑われますが…

基礎と自主トレーニング

Cのしぜん=遊びの時期に入ったものは、その人の素質、素養になります。小学生で100メートルでいつも一番の子は、多分、特別な努力やトレーニングをしたわけでないし、気づいたら他の人よりも足が早かったわけでしょう。50人いたら、1人は1番です。それだけ…

期間と量

長い期間をかけて有利にしていくというのは、何事でも本道ですが、本当に問われるのは質です。より高くより深くです。期間や時間という量は、才能を努力で補う手段の一つにすぎません。ただ、大体は、最低限の量というのがあって、それを必要とするものです…