夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

背中からの声

今の私は、高い声が出やすい人はそこから入り、胸声にこだわるべきではないという立場を、相手によってはとっています。日本にはほとんどいないドラマティックなテノールは、バスやバリトンに近い声帯で高音域発声までをテクニカルに習得したというのは、私の直感的な仮説です。

 

 バスの声を出せる日本人は少なく、ムリに日本人が追いかけても仕方がないともいえるかもしれません。日本で太い音色をもつ、あるいはハスキーな声でハードに歌ってきたのは、欧陽非非、キムヨンジャ、新井英一、和田アキコさん、となると、大陸系の人です。

 スポーツ界とも似ていますが、文化やスポーツは、周辺から成り立っていくので、不思議なことではありません。パリの文化も、フランス周辺からの移民で荷われていました。

 映画「バーレスク」のクリスティーナ・アギレラのように背中(背骨)から声を出して歌えるようなヴォーカルは、日本から出るのでしょうか。アジア、中国、韓国やフィリピンあたりからは、欧米をしのぐ声の持ち主がどんどん出ています。世界標準と日本人のズレ、ガラパゴス化が気になるところです。