レッスンは単なるくり返しでありません。同じことをくり返しているようでも、いずれ変わっていく機会を得て、変わっていくものです。トレーニングの内容やメニュは、同じことのくり返しが基本と思います。それで下支えをしていき、再現性が確保されてこそ、次へ進めるからです。
自分に自信があったり、もとよりトレーナーに不信なら、人というのはレッスンに来ません。来るとしたら、それが崩れたときです。その自信を回復して元のレベルに戻すところまでは治療、カウンセリングです。それに対して、以前と変えることを必要と思い、力をつけるのが、本当のレッスンとトレーニングでしょう。
とはいえ、戻すのがレッスンの目的の人もいます。それなら、ここまで否定してきたようなことであってもよいわけです。でも、変えるつもりで受けようとしたのに、変えないことをよしとしてしまい、そのことに本人が気づいていないことも少なくありません。
a.これまでの100パーセントが出ればよいのか
b.潜在的に抑えていたところが出ればよいのか
c.感覚も体も変えて新たな可能性に挑むのか
次のことを、よく考えてみましょう。
aは、医療やリハビリ(ケア)
bは、調整のレッスン(修正)
cは、強化トレーニング(鍛錬)
あなたは、どれを求めているのでしょうか。