姿勢については、立っても座っていても、糸で頭のてっぺんをつるされた操り人形のようにイメージします。
これは、発声に限らず、多くの分野で、姿勢やフォームの例えとして使われています。
ちなみに、喉の喉頭も、筋肉で吊るされ、ぶら下がっているのです。
そこで、野口三千三の野口体操ほか、いろんな体のメソッドには、ゆらゆらと動かす、海藻の漂うようにとか、金魚の尾びれのように揺らす、緩ませる方法など、多くのメニュがあります。
坐禅なども、座るときにおもむろに左右に揺らしてから、少しずつ、その揺れを小さくしてピタッと定めるとよいようです。
発声のトレーニングメニュにも、歩いたりボールを受け渡したりして行うのがあります。これも固さをほぐし、心身の柔軟な状態を取り出すことが狙いです。