日本人は、作詞、作曲、アレンジでは、けっこう独創的なのに、歌い方や声は、驚くほど似ています。アーティストの作品としては、他の人のと同じようなのは、ものまねとして、タブーです。ですから違うように頭で考えられることに限っては、はっきりと異なるものとして出しているのです。同じ詞、同じメロディならパクリとして糾弾されます。なのに、声や歌い方についてはどうでしょう。
若い人は、歌うのはうまい、話もうまいです。リズムもピッチもはずしません。昔の日本人のようにあがって緊張してガタガタになりません。とても慣れています。不しぜんなくらいです。だから、伝わらないのです。
ほぼ同じパターンです。表現するならガタガタになるくらいの状況に追い込まれ、叫びが出るのに、まわりにあるものをまねているだけだから、人の心にひっかからないのです、それを、せりふであれば棒読みといいます。
