夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

26.研究所のレッスン

実質と基準化

トレーニングは、形(メニュ)を使って行います。大切なのは、そこで実質をつかむことです。ドレミレドで声が届いたとか音程がとれたでなく、ヴォイトレなら、体、呼吸、発声、共鳴が楽器として整ってきているかを目的にします。そして、その判断を基準化して…

先に与えない

一般の人に一流の作品に接させたら、トレーナーは、その本質に至るための邪魔をとる、それでよいのです。それが理想的です。「語らず教えず」でよいのです。 それでは、生徒はわからないというので、やさしい先生は、すぐに丁寧に教えだします。「私の通りに…

本質と万能

一子相伝は、選ばれた一人に直接、師が自分と同じようになれるように口伝します。型に完全にはめて、型通りになって継承すると形骸化していきます。せっかく伝承されても、滅びてしまいます。どこかで型破りの天才が出て、新しいものに改革、創造するから伝…

早くでなく、すごく

普通のトレーニングは、「早くよくなる」のが目的のように思われていますが、「よりすごくなる」が忘れられています。これらが両立したり、順になるなら一番よいのですが、少しでも早くよくなることだけが目的にとられがちです。そうするつもりではなかった…

直すのではない

長らく怪我や病気をしたあとの治療であった医療が、予防へ向かっているのは、よいことです。守りでなく攻めといえます。先手必勝、早く対策するのは、目標を今より高くおけるということです。そうあるべきに思います。ここで、トレーニングは、治すのとは違…

意志力

どんな方法をとるときにも、こちらが説明や実践することで、本人に信心ややる気が出てくると、結果が違ってきます。トレーナーや方法が同じでも、一人ひとり決して同じ結果にならないのです。まさに不確率の世界です。 そのために、ともかくも何らかの説明が…

目的とプログラムの説明

どの程度に説明するのかは難しい問題です。医者であれば、2つ以上の案を示し、それぞれのメリットやデメリットを説明するのでしょう。どれか1つの方法が、絶対にメリットだけなら選択も代案も必要ないからです。 ただし、その1つでさえ、他のものに比べてま…

時間と資質

理想の何パーセントをまで使えるものとしていくのかというトレーニングが大半ではないでしょうか。「やり方」を学ぶというなら、そのまま100パーセントまで、マックスで使ったら、それで終わりです。 方法よりも 結果として、できていることが大切です。理想…

プロセスとスパーク

レッスンやトレーニングの目的に、「歌手」や「役者」になる、ということをあげると、そのための目標の一つが発声の基礎トレーニングです。目的をおき、目標は、3年、1年、3か月のように時期で区切るとよいでしょう。 声は、芯を支えていると動きだし、外へ…

スタンスとプロセス

本人は誰もが同じようなことを聞いていると思っているかもしれませんが、あるタイプの人しかしない質問は大体決まっています。そういう人が何十名もいたので、どうするとどうなるのかまで、私は経験としての、データベースを持っているわけです。 すべてが同…

ジ・エンド

「アハ体験」で頭がよくなりますか。これは、「頭の体操」と同じで、問題作成者の作為の意図の読み取りに慣れてくると正答率が高くなる。時間制限ですから、ゲーム脳には通じそうですが。悟った名僧が、α波が出るからといってα波が出たから悟るわけはありま…

総量

お笑い芸人ののどが鍛えられているのは、毎日ネタを何時間も声を出して練習して、その時間の総量があるからです。しかも、わかるように大声ではっきりと出します。コントや漫才は、ものまねや他人を演じるハードなのどの使い方です。それに歌手や演劇の人が…

あたりまえの量

「1日2時間、仕事で声を使わなくてはいけないのに、コンスタントに使えない」これをサンプルとして取り上げてみます。たくさんの人がこの目的でいらしているので、実践的なアドバイスです。 これに対応するには、ヴォイトレを週に1日、1時間では、誰がどう考…

ステージ以外で痛めている

喉を傷める原因の多くは、歌やせりふなどの本番ではなく、練習やリハーサル、ステージ後の打ち上げやミーティングなどによることが大半です。そこで声を休められず、悪化するのです。それに本人はあまり気づいていないのです。 それに加えて、1呼吸、2食事…

ハードな声

身の丈に合わないハードな歌い方でのどを悪化させて、痛くなったり、出せなくなっていらっしゃる人がいます。昔はここに直接いらしたのに、最近は医者の紹介でいらっしゃる方が多くなりました。 応急の処置をして、薬と休養で回復させても、次の同じだけのス…

できない

「できない」とときおり、生徒がトレーナーに言うのを聞きます。「それで」と思います。できるのであればトレーナーは不要です。少しずつできていく、それは、できていないということを少しずつ明確にわかっていくことからです。そこから、どこまでどうでき…

イメージを扱う

私たちトレーナーは、相手の喉や体を直接、触れて動かそうとしているのではありません。イメージを介してコントロールします。迷ったりわからなくなるのは曖昧なイメージのためです。レッスンは、それを一時的にしろ、明瞭に定めていきます。 医者のように、…

ギャップ

「10年たったらわかる」ようにするのです。誰もがわかるようになるのではありません。人によって何年かは違います。実際の年月は大した問題ではありません。積み重ねがものになっていっているのか、年数を経ただけなのかです。実質としての10年が一つの単位…

身につくということ

本当に身についていることの結果は、身についているのですからそれで全てです。そこで価値が周りに感じられていればよいのです。他人に与える価値ということなら、他人がそれを感じていればよいのであり、本人は知らなくてもかまいません。それでやっている…

トータルとしてみる

しぜんにするためにはふしぜんにする。力を抜くためにストレッチする。力を入れて脱力します。 人はやりたいことがあるのに、やれない。そのことが問題になる。やりたいことができないときは、やりたくないことをやることでアプローチするのです。 練習も続…

レッスンの曖昧さ

「レッスンはチェックである」とすると、今の状況、状態を把握して、そのズレを修正することです。そこでは、プロの調整も素人への調整も、本来の形に戻す点で同じことです。しかし、そのこととともに、その上で将来のベストのための条件づくりをトレーニン…

くり返す

シンプルな繰り返しをすると、シンプルにできることのなかにいろんな試みが出てきます。そこで、自分の状態やできたことを把握していくのです。回数をたくさんくり返すとか、たくさんのメニュをやるというのではありません。 発声のスケール練習やコンコーネ…

鍛えるプロセス

大体、よくない方向に行くのは「急ぎする」「充分な休みを間に入れない」ことが原因です。それでは、雑になるので、喉が疲れてしまいます。再現性に欠くところがよくないのです。一時よくない方向にいってもそれ自体は大して問題ではありません。どこかがよ…

メニュを自分に合わせる

私のトレーニングについて、本のメニュでは、出すごとにその回数や秒数を減らしています。アゴの運動なども制限しました。「痛くなる人はやめるように」などの注も付けました。スパルタな鍛錬法からラジオ体操や健康維持レベルに落としました。 誰が使うのか…

目標を高める

「日本語を話せること」と、その「日本語のスピーチで人を感動させること」との違いのように、声と発音には、けっこう大きな差があるのです。そのわりには、とてもあいまいなのです。日常でたくさんのみえない経験が積まれてきた結果が今のあなたの声です。 …

本当の原因☆

「今できないことが、将来、本当にできるようになるのか」については、そこでの必要性を細かく分類して示しました。 今できないことは、これまで生きてきたところで、できている人に比べ何か(環境、習慣含め、素質、感覚、体、機能など)が足りなかったので…

声と発音の違い

私のところは比較的、声そのものを目的にしている人が多いと思います。それでも、3人に1人くらい、その人のなかでも30パーセントくらいが、本当の意味で声の問題といえるでしょうか。それでもよいと思うのです。 たとえば、アナウンサーなどが教えるのも、よ…

歌の声を忘れる

体の声とみていくことで、歌うための制限から声を解きます。すると、当初、発声の声と歌やせりふの声が一致しません。そういうジレンマに陥るのです。だからこそヴォイトレです。 声の完成を目指すのなら、そこで歌えなくなる、せりふにならなくなるのは、あ…

日常性の拡大

発したらそのまま、表現に使える声というのは、理想的です。その根底にある本来の声の力にもっともこだわっているのが、私のレッスンです。 ことばも歌もつかない声そのものの表現力、絵でいうとデッサンの線や色でなく、一本の線だけ、一色の色だけをみます…

歌とヴォイトレ

「歌に対してのヴォイトレ」をどういうスタンスで捉えるかについて、言及します。応用の基礎とか表現のトレーニングというくくりでも述べてきましたが、私の述べる狭義のヴォイトレは「声」の強化で、 1.共鳴 2.発声 3.呼吸(体) の次元です。そこで、それ…