夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本当の問題は、一声

私は、「アー」という一言、一声の違いに気づき、特に海外の人との差から、研究所を創設しました。最初は、声のパワーの違いでしか理解できなかったとはいえ、そこは伝わるということですから、間違ってはいなかったわけです。声の要素のなかで、声量はベー…

担当をする

プロが10人、ここにいらっしゃるとして、その担当は 1人 私だけ 2人 (私と)ここのトレーナー 3人 ここのトレーナー 4人 ここのトレーナーと他のすぐれたトレーナー(医者や言語聴覚士など専門家)で割り振る こんな割合で行われています。 ここのトレーナー…

変わらないもの

相手に合わせ、現状に合わせ、求められることに合わせて応用していっても、基本は残るのです。なぜなら、基本は体についた声ですから、離れようがないからです。そして疑いようもない、どの分野でもそこを活かした一流の人がいるからです。 ただ、歌の声に限…

芯と共鳴

芯―共鳴とは、基礎―応用ともいえます。私のヴォイトレのメニュでは、「ハイ」―「ラララ」にあたります。「ハイといえないところでは歌えない」が、厳しい条件としての判断の一つです。日本のプロの歌手には必ずしも当てはまりません。シャウトなどしないから…

声を変える

私は、「ヴォイトレは、声を変える」と考えています。当初からそう述べています。声を変える必要を感じない人には不要、いうなれば、ヴォイトレもあらゆる人に必要とは思っていません。しかし、ヴォイトレするというなら、そこからということです。 そう絞り…

2つの条件

専門家やトレーナーにアドバイスをもらっても、30点、50点の対策では、何にもなりません。なのに、まったくの素人や心身が弱っているプロには、それが効いて解決したかのようにみえるので困るのです。そこでは、フィジカルトレーナーやメンタルトレーナーに…

回復での限界

医者やトレーナーは失われたところを補充して戻そうとするのです。それは調整であり、トレーニングではありません。完全な調整ができなければマイナスになるのです。プロへのヴォイトレでさえ、今は、初心者のカラオケの点数を一日で上げるのと同じようなこ…

器での解決法

ここからはバッテリーを器と言います。あなたに100の器があるとします。これを回復させるアドバイスは、マイナスを元に戻すだけなので100パーセント成功して元通りです。多くのケースでは、100→80、充電して90→70、さらに充電して80→60、70→50、60→40のよう…

声の実力

プロにもいろんな実力というのがありますから、何を求めるかは一概に言えません。研究所は、声の実力づくりをメインとするところです。歌やせりふは応用として扱います。音声の基本を身につけ、ステージに通じるようにするところです。 ですから、声の問題の…

悪循環と限界を断つ★

最近は、いろんなところを渡り歩いてここにいらっしゃる人も少なくありません。私の本を最初に読んでいたのに、他のところを回られてから、またここにいらっしゃる人もいます。レッスンも他で受け、海外に行ったり、また、著名な人に会ったり専門家、医師や…

バッテリーの補充法

昔の人は、一人でがむしゃらに練習の量で戻していたものです。そこは、無理、無駄、無用のことも含めて、効率を無視して絶対量で取り戻していたのです。この絶対量に戻せないときに若くとも引退となったわけです。つまり、活動量のキープは、もっとも大きな…

バッテリー論(その2)☆☆☆

若い頃、100の容量のバッテリーをもっていたとして、それが少しずつ充電(オフタイムと調整)時間が長く必要になり、その蓄えも少なくなると思うとよいのです。10代では何もしなくても100充電できていて100使えていたのに、そのままではパワーと持続力が落ち…

ヴォ―カルの国際比較

声の深さを浅い順に、A2、A1、A0とすると、日本人はA2、欧米人はA1と、すでに10代で差があります。そこは、日常会話のところでは意識されません。歌Cは、共鳴Bとなるのです。この共鳴Bはおよそ頭声です(A=胸声とみてもよいでしょう)。ことばCとすると、C…

天性の歌唱力の保ち方

ときに天性の歌唱力をもつ子がいます。世界と比べて日本では一流のヴォーカリストは少ないのですが、そこで育つプロセスの違いを述べてみます。 10代では、子どもの器ですから、体―呼吸―発声-共鳴のバランスが一本通っていると、リズム、メロディ、ことばが…

引き受け方

心身は、毎年、いや毎日変わっています。10代の心身はシンプルですから、そこに何万人に1人くらいにピタッと合わせられた、当たったという宝くじのようなヴォーカリストもいます。そうであったとしても、そこから普通のプロセスを踏んで、今の自分の心身に合…

悪循環を避ける

部分的問題を部分的な対処で取り上げていては、解決したようにみえても、また同じことが起きます。私は、マイナス―ゼロ間の悪循環と言っています。 それよりは、かつての発声を基に、そのときの最高のイメージに心身を合わせ、一声でもつかんで一つ深くする…

プロの修正

素人ならば届かなかったりピッチが乱れるだけですが、音楽性が高いと、それが発声の負担になり、そこを避けるくせでカバーします。この辺りを声区のこととともに説明し、理想のメカニズムに戻そうとアドバイスするのです。 これはプロが素人状態になってしま…

音色のズレ

全盛期には、声と心身のベクトルがきちんと合っていた人も、心身の成長とともにバランスが変わり、同じベクトルではズレが生じるのです。そのズレは疲労のようなもので、蓄積すると発声に関わると思ってください。まして、ステージだけに打ち込めたときとは…

再びバッテリー論

声のバッテリーは取り替えられません。でも、目一杯使って大きくしておくと大きくできる、ということです。ここで大きくというのは、声量でなく、声の器ということです。心身+αの大きさのようなものです。ただ日本人の場合、根本でつかんでいないのに、基礎…

日本のヴォーカル

ハイパワーで歌ったヴォーカリストほど、日本では声そのもののパワーは失われてしまって、潰れている、ハスキーから喉が荒れ、喉の病気を引き起こしています。 声への負担や不調が神経質なまでにタブーになったのは好ましいことではありません。ヴォ―カリス…

日本のヴォイトレ

日本のヴォイトレは、バッテリーの使い方の調整、つまり節約法に陥りました。ですから、喉や軟口蓋での声道の拡張での共鳴で声を効率化で、省エネにするという方向です。これは、最終レベルで完成につなげる応用技術でですが、小手先の技巧となったのです(…

パワー不足

日本人ヴォーカリストが優先するのは、時間です。パワーを捨てます。海外ではパワーを捨てたらファンも離れますからパワー優先です。 となると、日本なら8割潰れて2割しか残りません。向うは8割以上残ります。最大の違いは、パワーをセーブすると器も小さく…

バッテリー論☆

応用力100パーセント、つまり、10代20代(特に前半)を容量100のバッテリーの100を目一杯使ってきた、使えた人のケースです。同じバッテリーをくり返し使うのですから、古くなると充電に時間がかかるようになります。しかも、持ちが短くなります。同じ力を出…

早熟のヴォーカリスト

天才型少年少女ヴォーカリスト、それは、日本ですから海外とはかなりレベルが違いますが、「日本では、すごい」というタイプです。応用力が並外れてすぐれていたため、10代半ばでけっこうな歌唱力を身につけている、ほとんどは女性、少女です。男性は声変わ…

内なるヴォイトレをとり出す

徹底してトレーニングをやった、ということでなくとも、それと同様かそれ以上の体験を積んでいる人はいます。歌やセリフの表現をプロレベルで誰よりもステージとして行っている人です。そういう活動のなかにヴォイトレが含まれているのです。普通の人の日常…

トレーナーの使い方

レッスンにはお金もかかるので、自分でできることは自分でしましょう。トレーナーは、本来、そこで使うものではないのに、そこだけで使われていませんか、ということです。 トレーナーは、自分できないことを教えてくれたり、できるようにしてくれると思って…

習慣に加えて

初心者は、ヴォイトレを、何であれやるだけで伸びます。メニュでも毎日、くり返すだけでよくなります。授業を聞かない人が聞くようになったら伸びる、勉強したら、復習したらもっと伸びるのです。これは、ヴォイストレーナーの手腕でなく、メンタルコーチン…

アイドル

アイドルは元より、応用ベースで基礎がないので、音大に入り直したつもりでベースを学べば1、2段上げられる可能性はあります。ゼロからつくるつもりで取り組めたら、ということです。 難しいのは、天才子役や天性の子供歌手です。あるいは、基礎を誰かに教わ…

老化

年をとると回復力が遅れます。蚊に食われても子供のように簡単に跡がなくなりません。 よく知られている高齢者の生活上の注意を喚起するものに、「ころばないこと、足の骨折は寝たきりへの道」というのがあります。いくら健康で規則正しい生活を心がけ気持ち…

10代のプロ

10代の天才歌手やアイドル、これは、プロダクションのトレーナーや演出家の調整レベルを配慮します。日本の場合、一度売れると実力が伴わなくてもやっていけるのは、楽なようで怖いことです。なぜなら、力がつかなくてももつので、力をつける必要性が突きつ…