夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

一体化した声

私は「体が動いたら声になっている」のを理想としてきました。そこには呼吸―発声がありますが、呼吸法、発声法は、身体化されてみえません。器が大きいと、ミニマムでマックスが出るしコントロールも自在なのです。それが歌までいくと、話して語る、つぶやく…

くせについて☆☆

固める―解放する 喉―共鳴、頭声 歌声のくせ声も、話声のくせ声も、どちらもくせというのは、部分的に固めてしまうからです。そこでの処理はできる、むしろ、処理しやすくなることが多いのです。しかし、自由度、応用度を失うということで限界がみえるわけで…

固めるな

再現性の判断で、もっとも間違いやすいのは、何回も同じようにくり返せるということが、逆に何回もくり返せたら正しいと思われることです。例えば、声量をミニマムにしたら30分ももたない発声でも、何時間ももたせることができます。「同じ声で」ということ…

オペラの声

オペラ歌手には、それを地で生きていて、いつもオペラの姿勢でいる人もいます。発声のトレーナーにもいます。欧米では、その姿勢、発声は、日常ベースですが、日本では日本語の発声ポイントが違うので違和感をもつ人もいます。声が立派すぎるのです。つまり…

再現性とタフな声

私は1日に12時間以上の個人レッスンをしていて、自分がレッスンに通った時よりも声が鍛えられました。くり返して同じにできること、まさに、日常が声を出す毎日でした。 そのときにわかったことがあります。よい声と、強い声、タフな声、ハードに仕事に使え…

歌でなく声でみる

レッスンにいらっしゃる人は、次のことを考えてください。 急ぐのか、時間をかけるのか、元に戻すのか、さらに上に行くのか。その上で、本格的にか、趣味か、など。ミュージカル 声楽(オペラ)との関連もつけてみるとよいでしょう。 やり切った人は、その限…

遠回りをする

長期的にみて本当の基本づくりをしているトレーナーのやり方を、そうでないトレーナーが否定するのは簡単です。トレーニングをしたら 1.発音が悪くなった。 2.高いところが出にくくなった。 音程、リズムが悪くなった、のりがなくなった、暗くつまらなくな…

表情の振付

笑顔は、表情の振付ともいえます。メイキャップとも通じています。歌唱力とダンスでなく、ダンスで歌唱力を補うのと同じく、表情で歌唱力を補うようになっているのです。 私のヴォイトレは、無表情で行ないます。応用は、魅力的な表情ですが、しかし、ベース…

よい表情の笑顔で歌うのか

ついでに、表情づくりですが、これも、声の発声、共鳴とリンクします。感情を表現すると表情も変わり、それに合った声も出ます。ここは応用です。それと発声、共鳴の基本は違います。 歌は笑顔で歌うと教えられることもあります。そのメリット、デメリットを…

朗読、MCと声

よく、初心者に、「声は出さないとだめだが、話をしすぎてもいけない」「ことばでなくハミングや共鳴の発声練習をしなさい」と言うのは、話が声をロスするからです。 普通の人が話で声を鍛えること、コントロールすることはかなり難しいのです。しかも、相手…

ダンスと声

歌がエンターテインメント化してヴィジュアル化されたというのは、シンプルにはTVの影響ですが、PV(プロモーションビデオ)のマイケル・ジャクソンが徹底させたといえばわかるでしょう。日本でもダンスミュージック、いや、ダンスをしながらの歌のステージが…

演歌

歌手の東海林太郎の直立不動は、極端としても、声楽家がポップス歌手になったとき、発声、歌唱を中心とし最低限の振りだったのです。今の秋川雅史氏よりずっと少なかったのです。 それが歌詞の内容をも伝えようと演出が入ってきて、さらに、決めポーズなど見…

振付と声

声を中心に考えると、声が出やすいように体が動くのです。それを「芯→共鳴の発声の原理」とします。感情を伝えたいときは、そういう声が出やすいように体が動いているのです。同時に生じることですが、先に表現のイメージがあって、体と声がそれに従うのです…

鼻息、ハスキー声の問題

息でつくる声のタイプについて述べます。 ポップスでは、マイクが使えるのでウィスパーヴォイスでも伝わります。それは応用として考えた方がよいでしょう。息声、ささやき声は、声にしないので声帯は休まりますが、喉は動くので疲れます。声にしない分、共鳴…

一般的な声

日本人に声の芯が全くないのではありません。ただ、幅が狭く、それを応用できないのです。日本語の日常会話では、声を高めに浅く出して、息をあまり使わないです。 歌唱で共鳴(頭声)だけにするタイプ(b1)と別に、ハスキーあるいは息の声でつくるタイプ(…

ハスキーとシャウト

ハスキーな声に憧れて、声の状態を悪くしてしまうのは、よくある話です。クラシック風を嫌い、ロックに憧れる人なら当然です。特に海外のアーティストをまねると、です。 シャウトについての勘違いが拍車をかけます。芯がない、浅い声でのシャウトは、生声で…

パワーダウンの理由

発声のメニュをこなすのに発声の効率は欠かせません。もっとも、早くできるようにするなら「声を小さく丁寧に」とトレーナーは教えるでしょう。しかし、それでできたとしても、できたのではなく、それは声量のマイナスの上にトータルバランスを変えただけで…

基本フレーズでのメニュづくり

歌唱のフレーズでの基礎は、メロディのついたフレーズ(4小節)です。発声ならロングトーンでよいと思います。(「メロディ処理」は、拙書参照のこと)これで歌と声の基礎力もわかります。これをパーフェクトにしていくことを目的として、プロセスで踏んで欲…

出口からみる

共鳴-発声―声の芯と捉えるのが、シンプルでよいと思います。☆ 歌からチェックしてみるのは出口、目的からの見方です。 歌からしかみないトレーナーと体からしかみないトレーナーは、深められたら同じことかもしれません。そこに到達レベルを合わせるのでな…

早熟の限界

早熟であっても、器は(大)→小→大、としていくことです。これは、大人の体になって、声が合わずに小さくなったというのを合わせるので、もっと大きくする方向にすることです。多くは忘れられているのです。 早熟なヴォーカリストの例では、若い時の(大)は…

遅く深く

器が大→小、これを効率を高くしてもたせる、これが、技術を学ぶことの意味です。私の優先順では最後です。効率化で早くうまくなるというのは、本当の芸が遅く深くあるのと反対だと論じてきました。 早くということが、レベルが高く深くなる条件となるかはよ…

不調時のための技術

技術は、不調のときにその場を凌ぐのに使うものと考えるべきです。☆ その点では、私の述べている調整のヴォイトレにあたります。不調時にプロとしてみせるためには、1.体力、ステージに立てることです。2.声力、器、大きいこと、鍛えて底上げしておくのに…

つくらない

なぜ、声楽歴○○年の人の歌が、ポップスの若い歌手に負けてしまうのでしょうか。これは分野や価値観、好みではありません。多くの場合、声や歌をつくりすぎているからです。その人の声のようでいて、その人のものでない、その人そのものになっていないからで…

音響や技術に頼らない

音響は使いようによっては、歌い手の実力、特にパワーを損ねます。技術任せになるところがあります。本来は、さらにパワーアップさせるものなのに、パワーダウンさせてしまうのです。声がパワーダウンしてももつように、カバーの手法として使われるようにな…

待つ

大切なことは、共鳴をさせるのではなく、共鳴しているのを使うことです。そして発声をしっかりと支える呼吸を育てることです。声の芯を確保してください。そして体-息―声を一本化させること、ズレをなくすことです。☆ 共鳴について、あててはいけない、当た…

共鳴の効果

音色の加工法としての共鳴を追及していきます。声を×2、×4、×8、×16、別に2乗でなくてもよいのですが、倍々に響かせるためには、邪魔をしないことです。発声した時点で共鳴は生じています。仮に、呼吸量=1で1の声と限定します。長く響かせるのには、呼気…

声の音色

声の音色は、その人の生まれつきのものとして誰もタッチしてこなかったことが大きいと思います。発音(ことばの読み)、音程(音の高さ)、リズム、この3つが歌の基本要素ですが、プロのなるレベルでは、アイドルを除いては、音色の魅力であったのです。 ポ…

日本のヴォイトレ

日本で最も変わってきたのは、芸とは、10年どころか一生かかるものであったのに、それを早く一定の水準まで到達することを目標にし出したところです。そのくらいでもプロといえるようになったこともあるでしょう。有名大学に入ればそこでOK、有名企業に入れ…

効率と優先度

効率化というのは、日本人の得意とするところです。元より、加工業で発展した国であり、基礎部分の構想や発想より応用技術に長けていた民族です。 声の効率化の一つは共鳴に表れます。私は「共鳴の専門家は声楽家」と言ってきました。でも、民謡や声明、詩吟…

ジャンルをはずす

本当の基本は、いろんな考え方がありますが、分野やジャンルを超えるのです。それは、この30年くらいの日本におけるお笑い芸人の声力の強さと彼らのあらゆる分野への進出で証明されています。 歌手や声優など職でなく、人一人の人間としてのレベルで捉えてみ…